この世のもの

見たものと考えたこと

Juice=Juice × FRUITS ZIPPER フルーツジュース 於南海浪切ホール大ホール

小春日和だった。

近年は関西でJuice=Juiceが外部主催のイベントに出る機会が多くなっている気がする。メンバーの関西出身者が徐々に増えてきているのも関係しているのかもしれない。関西に引っ越してきた自分としてはありがたいことだ。近くに来てくれるのならという気持ちで、東京にいた時の首都圏のイベントよりも行かなきゃという気持ちが強くなる。

岸和田市に行くのは初めてで、どこにあるのかもよくわかっていなかったのだが府内でも関西空港寄りの結構遠いところだった。浪切ホールは南海の駅から商店街を抜け、ショッピングモールの隣にあった。建物の大きさの割にホール自体は小規模で、伝統芸能も行われるらしく劇場とコンサートホールの中間のような形。今回はS席に外れてA席だったので2階だったが、サイドのバルコニー席だったので角度はあるものの割と近かった。約1500席が完売したらしい。いつものホールより大きい訳ではないが、単独ではなかなか完売というのは聞かない言葉なので景気が良い。

会場ではイベントオリジナルのグッズの他にFRUITS ZIPPERのグッズ売り場もあって(Juice=Juiceはなかった)、そちらに並んでいる人を見てみるとたぶんメンバーと同世代くらいなんじゃないかという感じに若かったし女性が過半数だった。その時点で勝手に脳内で若い客は全員FRUITS ZIPPERファンというふうに設定してしまったがちゃんと開眼すればJuice=Juiceファンにも若い人はいるのだった。それにしてもすごい。

FRUITS ZIPPER

  1. ぴゅあいんざわーるど
  2. 完璧主義で☆
  3. うぇるかむとぅ〜ざ♡ふるっぱー
  4. RADIO GALAXY
  5. ハートのローラーコースター
  6. キミコイ
  7. わたしの一番かわいいところ
  8. ハピチョコ
  9. 超めでたいソング〜こんなに幸せでいいのかな?〜

Kindleで出ている写真集で以前鎮西さんのを買ったことがあるのだがFRUITS ZIPPERとは結びついていなかった。一番有名な楽曲をJuice=Juiceが踊っているのは見ていたくらいが今までの知識で、今回のコンサートには、一応Apple Musicで聴けるものは一通り聴いて臨んだのだがちょっと足りなかったようでパフォーマンスを実際に見ても曲ごとに認識できるまでには至らなかった。メンバーに関して言えばS cawaiiで同じ号で特集されているのも読んでいたのだが、名前は把握できないままだった、実物をみると雑誌の印象よりメイクがステージ仕様だからか人間らしく見えて区別がついた。
突出して歌が上手いと感じる人はいなかったが、やばい人もおらず、デビューからの年月を考えたら非常に安定している印象だった。仲川さんの掠れつつクールな歌声が好みだった。歌割がソロもしくは全員ユニゾンでほぼ構成されていたのが特徴的に感じたが普通か。コールはしやすそうだが名前を呼ぶコールは特徴的な数曲以外はあんまりないのは意外だった。全体的に観客が悪目立ちするようなコールはあんまりなくて、女性比率が高いのももしかしたら関係しているかもしれない。最後の曲はやたらと客側が「おめでとー!」と叫ぶのが面白かった。
楽曲としては「RADIO GALAXY」がEDMっぽくて、構成が面白くて好きだった。

 

Juice=Juice

セットリスト
  1. プライド・ブライト
  2. プラトニック・プラネット
  3. イジワルしないで 抱きしめてよ
    MC
  4. G.O.A.T.
  5. POPPIN’ LOVE
  6. 生まれたてのBABY LOVE
  7. Fiesta! Fiesta!
  8. STAGE ~アガッてみな~
  9. ロマンスの途中
    MC
  10. Wonderful World
曲の話など
  • イジ抱き ラスト、高木さんの「Ah」は工藤さんが担当していたところが「Juicetory」以降?入江さんになっている。そこがうまくはまってきていた。
  • MC
    石山 鎮西さんを幼稚園の頃からテレビで見ていた。あんなアイドルになれるようにがんばりたい
    工藤 タコが好きなのでタコって呼ばれています。FRUITS ZIPPERがかわいすぎてニコニコになってしまって格好いい曲が多いのに顔が笑顔になってしまう。その他とにかく早口でハイテンションなので客席がざわつく。
  • GOAT 松永遠藤、ゆめりあいのユニゾンが続くのが好き。
  • POPPIN’ 入江さんは「めっちゃ好きやからなんやで」大阪は公演数が多いからか周囲にネイティブがいるからか、大阪弁は慣れてる感がある。
  • 生まれたて 段原さんのアレンジ
  • Fiesta前の煽りと曲振りを江端さんが担当したのだが言い方が中途半端だったのか曲が始まらずガチャガチャしていた。段原さんの情熱の解き放ち方がしゃがみ込むほどになっていて行き着くところまで行った感があった。発声が解禁されてからも、メキシコ発祥の「Fiesta」シングアロングは大きくはなかった印象だったが、今回は客の声がかなり大きかった。
  • MC
    植村 最後の曲振りで「えー」に対して「汗かいたしもうできない」みたいなことを言ってて新しかった。
    有澤 大阪府出身なので岸和田に親近感がある。有澤さんのトークでざわつく、のは「Love from Orchestra」でも見たな。
  • Wonderful World コーラスの時にあんまり緊張感がなくなってきて有澤さんの方を向く余裕もあったりした。冒頭、石山さんが隣に立っているはずの川嶋さんの頭をエアーで撫でる動き。Aメロではなぜかまな板で何かを切ってはなげ切っては投げを有澤さんの方へ。松永さんも有澤さんちょっかいをかけにいったりして本当に面倒見がいい姉御感がある。ラストの「ラララ…」はハーモニーの完成度を声量でカバーしているような感動がある。
メンバーの話など
  • 外れたカチューシャをステージ後方に放り投げる植村さん。文字通り放物線を描いていて、それ自体がパフォーマンスの一部のようだった。FRUITS ZIPPERの方が外れたアクセサリーをステージ後ろの机の下に滑り込ませていたのも
  • 「急性気管支炎」の影響で活動制限している有澤さんは下手に立ってのパフォーマンス。歌唱は普通に行っていた。
  • 遠藤さんのダンスが今日は特に曲にはまっているというか、しっくりきている感じがした。多分こちらの問題だろうけど。表情も良かったし、メイクも少し弱めでその分かわいさ成分が多めだった。髪型はストレートに下ろしていて、なんだかんだで現状髪の毛の美しさも身長の高さもあってこの状態が似合っている。
  • 江端さんの動きが今日は目に立って、有澤さん以外だと入江さんと江端さんが小柄なのだがあまりそう感じさせない動きだった。全身を使ったスムーズな動きとかが抜きん出ている。そしてお団子を左右に作っていた。江端さんの黄色衣装は柄とか形状がチャイナ服っぽいのでもう完全にそういうキャラクターみたいだった。いいものを見た。
  • 石山さんは飛び跳ねるような動きが多かったり、結構大胆にオリジナルな動きを入れていたりして段々と本性を表してきている様子が頼もしい。石山さんは今日も髪の毛に赤いストーンを並べていた。後輩思いだ。
    ここのところ漏れ伝わる情報ではメンバーはあまり川嶋さんに触れないように言われているみたいだが、松永さんとさくりんごは様々な方法で川嶋さんの存在を私たちにアピールしてくれている。

対バンライブということで、なんとなしの対抗意識もあるのかJuice=Juiceファンの声援の勢いとか声量がいつも以上に感じられた。ホールの響き方もあるかもしれないが。FRUITS ZIPPERのあとで見たことで今のJuice=Juiceの美点がより鮮明に見えてきた。簡単に言ったらかわいい人たちが格好いいことをやっているところを見られる幸せなんだけれども、そのかわいいと格好いいの要素ひとつひとつが好みだし、進化を見てきた思い入れもあるから、ずっと飽きずに追いかけていられるのだと思う。発声とか体幹の頼もしさ、歌とダンスに通底するリズム感とかは楽曲がなんであれハロー!の長所だなというのも感じた。

ラジオ収録

12月5日 5:00〜「OSAKA IDOL QUEST」で放送される内容の公開収録でした。思ったよりこの部分のボリュームが大きかった。10+7人を2部に分けていた。

前半

メンバー:真中 月足 鎮西 段原 工藤 有澤 江端 遠藤

本日の感想などから。

月足さんはずっと好きで動画をメンバーに見せたりもしていた。ライブには行けなかったけど今日袖から見られた。口から音源以上、全員いい女感があった。

江端 FRUITS ZIPPERさんみたいにめっちゃかわいいグループに入ったら自分がどうなるんだろうと想像した。普段は悪ガキで、Juice=Juiceは大型犬が多いと言われるけど江端さんはチワワみたいな、キャンキャンしている小型犬(段原さんも補足しつつ)

工藤 ちょっと何言ってるのかわからなかった。見てくれる人がたくさんいて星みたい? かわいいと言われて照れる、などと。いつの間にか立っていて段原さんに嗜められる。

有澤さんもなに言ってるのかわからなかったがFRUITS ZIPPERと目を合わせられなかったのはわかった。目が合わせらずに衣装を見ていた。衣装から目玉が出ているみたいだった。小早川さんがまとめてくれて感心する有澤さん。

遠藤さんは振られていないのもあるが硬直したまま言葉を発さない。異様に緊張しているのはこの後のコーナーのせいなのだった。

食レポ対決

フルーツジュースの食レポ1分。ボトルに入ったジュースで1分持たせるのは無茶振りが過ぎるのではないだろうか。勝ったグループの楽曲をラジオでプッシュする。

そして鎮西さんと遠藤さんの対決。遠藤さんというのはかなり挑戦的な人選だ。アイスクリームだったら饒舌になりそうだけど。

鎮西さんは普段から1人で食レポの練習をしているらしい。順番にわかった果物をあげていったり客席に催眠術をかけようとしたりなんとかして1分を埋めて行った。

遠藤さんは意気込みを聞かれた時から緊張感がすごかった。ジュースしか見ていないと。他のメンバーからまだ中学生なんですと紹介されて客席がざわついた。今は167cmになったらしい。高いな。

ジュースの前に行っても全く緊張が解れない遠藤さんをJuice=Juiceの皆さんが寄って集って物理的にほぐしていた。レポートはライブで疲れたこことこことここ(首とか肩とか)に染み込んだとか、糖分が摂れたとかだったと思う。ありがとうございますと締め始めたので小早川さんが1分経たずに終了宣言する優しさを見せていた。余った時間で他のメンバーに言われてターンを数回見せてくれたりした。最後に感想を聞かれて食レポができたかはわからないけれども私の魅力は…とか言い始めてやめていた。

勝者はJuice=Juice。人気投票じゃないよとまことさんばりに釘を刺しておくべきだったかもしれないけれども、ともあれインパクトは遠藤さんの方があったか。勝者の言は食レポができるようにがんばりますということだった。遠藤さんの初期のコンサートでの挨拶は反省が多かったなというのを思い出した。

後半戦

メンバー:櫻井 松本 仲川 早瀬 植村 井上 松永 入江 石山

こちらも本日のライブパートの話から。

早瀬 パワフルでずっと鳥肌が立っていた。パワーもらった。Fiesta! Fiesta!が大好きでイントロで袖で騒いでいた。
松本 Juice=Juiceとの共演に意気込んでいてカウントダウンしながらボイトレをしていた。
松永 FRUITS ZIPPERのサウンドが意外で、ベースが強くてギャップが良かった。
入江 12曲?コンサートよりは曲数少ないけど充実感がある。
石山 FRUITS ZIPPERのメンバーを直視できていないので、できるように頑張る。

後半のコーナーは櫻井さんの希望でJuice=Juiceメンバーと歌いたい。
大好きな「初めてを経験中」を植村さんと歌う。この人も目が合わせられないとのこと(多い)。
井上さん「歌っていうのはアイコンタクトをとってこそ」とのアドバイス
植村さんは櫻井さんのInstagramだったかをかわいいと思って友人に見せたらバズってる子だよと言われて乗り遅れていたことに気づいた。
植村さんはこの曲を歌うのが久しぶりだということで、確かに今は年下組しか歌っていない。
2人で初めてを経験中を1番のみ。交互に歌割、Juice=Juiceファンもゆいちゃんコールを入れる。ゆいちゃんなんて何年振りに言っただろうか。櫻井さんは初期メンバーで言ったら宮崎さんっぽい感じの歌い方と声で曲によく合っていた。途中から植村さんが手を繋いだり顔を近づけたり色々とアプローチしていて後でメンバーも言っていたが「いいものを見た」。
仲川 いつもより櫻井さんがキラキラしていた。
石山 (2人に顔を向けられて)うわー目が合っちゃった。

その後全員で撮影、挨拶などあって終演。
武道館の告知が両グループからあってなかなか景気が良かった。