この世のもの

見たものと考えたこと

SHIGA IDOL COLLECTION - 2023 於シライシアター野洲

突然開催されたイベントのように思っていたが、4年ぶりの開催らしい。前回の時は東京にいたので知らなかっただけだった。会場は野洲駅すぐ近くの劇場で、客席が扇型になっている。1000席くらいなのでそれほど大きくはない。40年くらい前の施設ということもあって全体的に古めかしい雰囲気だった。改修の予定があるみたいだが。

出演順

全部見たら終盤まで体力が持たないと思ってハロプロ研修生ユニット'23から後を見た。それだけでもかなり満腹だった。

会場には当然ながら色々なアイドルのファンの方々がいて、なんとなく緊張した。前の方の席も誰かの席なんだろうけど、入れ替わり立ち替わりで登場グループのファンが利用しているようだった。もちろんずっと席にいて座ったり立ったりしている人もいたけれども。私も前方だったので声をかけられたりしたが、予定通り到着後は全グループ見た。中央通路寄りだったので演者側の意図に近いものを見られたように思う。

つばきファクトリー

最後の出演者なので興味ない人は帰っており(特典会場に行ったのかも)、そこにつばきファンの人が立っていたり、通路にも人が来たりしていて結構無法状態だった。人口密度が上がっていたためライブハウスツアーのような感じの濃い客層が成立しており、コールもホールコンサートよりも勢いがあるように感じた。アップフロント主催のコンサートだとジャンプが全面禁止になっているのだが今日は別にそんなこともないので結構な人数がよく跳んでいた。今日は自分の視界に入ることもなかったがそれは偶々なので、つくづく禁止になって良かった。

11月6日に山岸さんと岸本さんが卒業してから最初のイベントだったので、現9人体制では初のパフォーマンスだった。もちろん新沼さんのリーダーとして初のライブでもあった。新沼さんは喋り方はふわふわしているが内容はしっかりしているし頭の回転も早いイメージなのでリーダーに向いていそうだなとMCなどを見ていて思った。風貌も含めてアイドルグループのリーダーっぽい佇まいだと、今日のイベント全体を見ていて感じた。

つばきファクトリーは9人の時期が長かったのだが、その人数に今回戻ったことになる。9人時代の単独を見たことがあるわけではないのでそれを思い出しているわけではないが、12人はやはり多かったのでそこからの比較でだいぶ収まりの良い人数には感じる。視界に一度に入るというか。そもそも今日のステージはホールとしてはやや小さめなので客席だけでなくメンバーの密度も高く感じた。

衣装は秋ツアーの2ポーズ目に着ていたピンクの衣装。結構デザインが違うので初見の人でも区別が付きやすそうだ。八木さんは尻尾がついていてばってん少女隊とお揃いだ。真琳さんはノースリーブなので今日はダンスの腕の動きとか、背中の筋肉とかがよく見えた。ダンスの動きがまたちょっと変化しているところがあって、跳ねるような動きというか体が大きく見えるようなダンスが特に妄想だけならフリーダムあたりであったように思う。今日はいつも以上にニコニコ顔が多くて本当にかわいかった。ほとんどの時間、真琳さんを見ていて度々かわいさに脳内が支配された。

9人になったことで皆さんそれぞれにパフォーマンスのウェイトが増していた。ここ2年くらいだけを見ている身としてはリトキャメの地位が着実に高まっているのを感じたし、ファンとしては嬉しい限りだ。真琳さんがセンターに立つ場面もあって(今までもなくはないけど)感慨深かった。しかしやはり河西さんがセンターに立って歌うときの存在感は素晴らしかった。そこにいてほしい人だ。岸本さん不在の間に豫風さんが担っていたところでまた活躍が見られたし、「勇気」の真琳さんのフェイクも戻っていた。そういう意味では夏は準備期間にも結果的にはなっていたと言えそうだ。

  1. 低温火傷
  2. 間違いじゃない 泣いたりしない
    MC
  3. 勇気 It’s all right
  4. 妄想だけならフリーダム
  5. アドレナリン・ダメ
  6. 今夜だけ浮かれたかった
    MC
  7. 帰ろうレッツゴー

40分の枠だったが体感的には20分くらいだった。

 

 

ばってん少女隊

4月の単独を見た以来だった。新曲が出るのはわかっていたが大阪のリリイベはJuice=Juiceと重なって見られず。MV等もまだ公開されていないのだが、その新曲を見られて良かった。「あんたがたどこさ」はいまひとつピンといていないのだが(ライブを見たら印象変わりそう)、新曲は2曲とも「九祭」の路線を継承していて面白かった。リリースが楽しみ。
衣装はその「でんでらりゅーば!」のものらしいが狐だろうか。襟だけは和服っぽい黒の衣装に灰色の耳と尻尾がついていて、みなさん似合っていた。ちょっと見ないうちに新メンバーが大人っぽくなって(もしかしたら背も伸びていて)6人のまとまりがより良くなっていた気がする。個々の歌唱の安定感はもちろん、ダンスのシンクロ具合が素晴らしいのは変わりなかった。

  1. OiSa
  2. でんでらりゅーば!
    MC
  3. ヒナタベル
  4. 虹ノ湊
  5. さがしもの

ハロプロ研修生ユニット‘23
  1. Danceでバコーン!
  2. 女で地球は回ってる
    MC
  3. 恋したい新党
  4. ダイスキだけど付き合えない
  5. 有頂天LOVE
    MC
  6. 彼女になりたいっ!!!

ユニットとは言えそもそも研修生なので節操なくカバーも歌えるのが強みだ。最近はオリジナルも素晴らしいのでその両方を歌っている。結果的につばきとは対照的につんく曲多めだ。今日は松原さんがお休みで6人。新メンバーの吉田さんと上村さんの順応速度がすごくてもう横一線な感じがする。今のところリーダー橋田さんセンター上村さんというところだろうか。上村さんのアイドルとしての完成度は群を抜いている。身長の問題なのかヒールが一番高かった。ちょっとよろめいているところもあったけれども基本的にはダンスが上手い。松原さんがいないと、歌唱面では村越さんが引っ張っているように見えた。

#ババババンビ

何名かのメンバーはヤングジャンプのグラビアやYouTubeなどで拝見することがあったので本物を見た感動があった。宇咲さんの長い手足と異様に白い肌が特に目についた。質感も平滑なので何か造形物のようで非現実的だった。見入ってしまった。厚底スニーカーのような、別にヒールのあるわけでもない靴なのにあの脚の比率はすごい。

Devil ANTHEM.

もうずいぶん前からあるグループだが多分初めて見た。右手に緑のレーザー光を発するグローブをはめているのが格好良かった。楽曲の間をタイトに繋いでいてMC等もなしに最後までパフォーマンスしていた。スカートは衣装っぽいのだが上が黒無地の長袖Tシャツで変わったスタイルだなと思ったら、最後の挨拶で言っていたのは衣装を忘れたらしい。そんなことあるのか。身長の差が大きいグループで、背の高い橋本侑芽さんの姿が美しかった。何cmくらいあるんだろう。溌剌としたメンバーの中で独特な雰囲気を放っていた。

 

真っ白なキャンバス

1人お休みらしく6人。なんとなく思っていたよりもアップテンポな曲が多かった。アイドルらしい美しい女性が集まっていて、ファンの方々もアイドルファンらしかった。久々にあの感じを見た。名前入りのメンバーカラーゼッケンがグッズであるようでそれを着ている人もいた。往年の橋本愛さんみたいな鋭い美しさを持った雰囲気のある方がいて、麦田ひかるさんというらしい。ダンスがぶれなくて上手だった。歌ではソロパートがほとんどなかったので最近加入したのかなと思ったが違った。

STU48

7人だった。どうやって選ばれたのかは分からないがMCによると色々の世代がいるらしかった。2.5期研究生の2.5の意味はわからないけれどもその4人と正規の3人のようだ。歌は生だった。元のメロディを知らないと辛い感じの人もいれば歌えている人もいた。ダンスはすごく揃っていて見ていて気持ちよかった。割とフリルの多めなドレスを着ていたのでスニーカーじゃない方が見栄えがしそうだったが、ともあれそれでも背の高く見える諸葛望愛さんは細かい動きまで意識の届いた、しなやかなダンスで印象に残った。

GANG PARADE

いつの間にか周囲がファンの人になっていて驚いた。楽曲もパフォーマンスもファンの動きも勢いが激しくて最初は圧倒されたがだんだん慣れてきてなんとなく見方がわかってきた。13人くらいいたのでそれだけでも見どころが多くて楽しい。カ能セイさんの動きがすごかった。これワンマンコンサートとかなったら体力持つんだろうか。新曲の時はファンがおとなしかった。決められたコール以外はあんまりしないのかもしれない。

終演後に新沼さんと秋山さん(リーダーと関西出身?)の2人がステージ上で司会の方のインタビューを受けていた。新沼さんは色々初だったので緊張した。今後の目標はアリーナとかでライブがしたい。秋山さんは初めて見る人も温かく見てくれていて嬉しかった。髪を切って客前が初だったが、これからも自分の良いと思うことをやっていきたい。つばきのファンはあいに溢れているのでこれからも愛に溢れたステージを作っていきたい。のようなことを言っていたと思う。