この世のもの

見たものと考えたこと

南波一海のハロプロ三十六房 VOL.35~Juice=Juiceスペシャル2~

「Juicetory」発売の少しあとにトークイベントがあった。前回のは佳林さんが出ていなかったからかどうかも忘れたが、とにかく見ていないので、ハロプロ36房でJuice=Juiceだけの回を見るのは初めてだ。36房のイベントというとどちらかというとさくら学院の印象が強い。あとはプッチベストにかこつけてひたすらその1年のハロー!を振り返る長時間のイベントとか。今回は元々買う予定のアルバムをタワレコで買うだけで配信を見られたので実質無料だった。

トークの人選には南波一海さんの意向は全然反映されていないらしいので、事務所側の手配ということになろうと思うが、植村さんと有澤さんと遠藤さんというのはなかなかない組み合わせだ。元MCが危うい人と現危うい人たちという印象だったので、見る前は盛り上がらなかったらと若干不安だったが杞憂に終わった。時間をしっかり与えられたときの有澤さんは理路整然といったら言い過ぎだが思考をしっかり言葉にしてくれるし、遠藤さんも出来事を丁寧に伝えてくれる。植村さんも何を言っても良い雰囲気をつくっていた。結果として他で読んだり聴いたりしたことのないエピソードのたくさんある楽しいイベントだった。

あとはハロプロスッペシャ〜ルを10年続けている南波さんのインタビュー技術というか質問の仕方が絶妙だなと思った。クローズではないがオープンすぎない、場合によっては感想を言っているようにしか聞こえない問いかけだったりするし、問と答えが噛み合っていないようなときもあるが、結果としてメンバーが考えていることや思い出が引き出されている。

印象に残った話を記録しておこうと思う。

遠藤さんと植村さん
  • 遠藤さんは植村さんとお話するというよりペタペタする。Wあかりはボディータッチがすごい(有澤)。動物同士の戯れみたい。犬と飼い主って感じ(遠藤)。電車でわちゃわちゃしていたら隣に女性ファンがいていつも応援していますと話しかけられた。
  • 植村さんがJuice=Juiceの日にMCで「最後のJuice=Juiceの日」とか言ったために、急に卒業を意識して寂しくなった遠藤さん。電車に乗るまで抱き合ったり電車から手を振ったりした。植村さんは遠藤さんと帰ると早くても5本くらい電車が遅くなる。ぎゅっとして速く動けないようにしている。乗り換えのときも。来春は植村さんを返さないことになりそうなので人形を作ってバッグに付ける。
  • Juice=Juiceの日は、遠藤さんが一緒に帰るために植村さんを待っててくれていた。卒業してもアイスに一緒にいきましょうって最後の別れみたいに言っていた。いつもは植村さんからアイスに誘ってくれている。遠藤さんは全員とアイスに行くのが目標。松永さんとは行けていない。暑いのも嫌だし寒いんも嫌だと言われている。多分行くのは来年になる。松永さんは難しい。
  • かわいいと言われてニヤニヤする遠藤さん(かわいい)。
  • 植村さんはこんなに後輩をかわいいと言うのは初。雑にあしらうのが愛だったんだけど、りんごちゃんへの愛は本物(という失言)。
  • 遠藤さんがメンダコヘアしてたら植村さんがりんごちゃんりんごちゃんと言ってハグしてくれて嬉しかった。みんなは見慣れている。さくらちゃんは?という石山さんとぶつぶつ言う工藤さん。入江さんはちゃんと話せる要員。江端さんについては「えば?」とノーコメントの植村さん。遠藤さんは初めてリーダーとして受け入れたメンバー。託したよという思いもある。
遠藤さんと石山さん
  • 遠藤さんと石山さんは正反対に見えるけど案外似ている。最初は話しかけても一言で済まされてしまうことが多くて、私達合わないんだと思っていた。ご飯に行ったら意外と合うとお互いに思ってそれを境にめっちゃ仲良くなった。
有澤さんと植村さん
  • 有澤さんは植村さんと目が合うと卒業を意識して頭が一廃になってしまうので目を合わせない。植村さんが気づかない距離にいて見る。やばいオタクのムーブ(南波)。有澤さんは言葉で伝えてくれる。朝にあったときの熱がすごい。くっついてくるのをひきはがSすときの勢いが強くて有澤さんに植村さんの手形がついた。
  • メンバーは植村さんに集まってくる。動物のふれあい広場に飼育員が餌を持ってきたときの集まり方に似てる。
  • 平安神宮ライブで南波さんが感動した話。登場シーンが格好良すぎる。本堂の方を向いてフェイクをしている段原さんを見てすごすぎる、何かが降りてきていると思った南波さん。
  • リハーサルを見て雰囲気に合わせてバイオリンの弾き方を変えた。いろんな一華がいて驚かされるという植村さん。みんながご飯食べてるときにも練習してた。リハで上手く行かなくて悔しかったが植村さんが嗅覚でビッグハグをしてくれた。一華のなんとかリーすごく良かったと言われて親以外に初めて感情を見せて泣いてしまった。それもあって練習して臨んだ。植村さんは、もう少し長いはずだったのが短くされて悔しくはあった。だから今のをほめないとと思った。
  • ファンも発声練習している人いるんですよ、というのを有澤さんが教えてくれて世界が広がった、と植村さん。ストレッチしている人もいる。終演後に出ていく客を袖から見守る有澤さん。「Juice最高」って言う時のファンは色んな方向、中央を向いている。
  • 有澤さんはフェイクのアイデアをディレクターに(この日のトークイベントはたいせいさんの口調の真似が多かった)聞かれてやってみたり、バイオリンはお任せだったり。最初はバイオリンはアコースティックだったけれどもを前列の人にしか聴けない音量だろうと別のメロディを弾いていた。ディレクターにそれを見られて違うことを弾いているならと電子バイオリンになった。ある日弦が切れてしまったのでアレンジを自由に加えるようなった。自由にやっていいというのは植村さんの言葉(植村さんは覚えてない)。ホールの高さとか響きによって弾き方も変えている。有澤さんは楽譜が読めない。音源で覚えるので音源の演者のアレンジになる。演奏に幅があったほうが有澤さんは好きだけど、コンクールでバッハでアレンジしてしまって楽譜通りにやってと言われた。今はこんなに居心地良く音楽をやれていていいのかと逆に不安になる。BDイベントは自作曲は止められたけど、クラシックとR&Bをミックスして披露した。作曲している時は寝ない。プライド・ブライトのMVを見て思いついた曲を作っている。最近は曲に詞も付けだした。さくりんごに歌ってほしい歌詞もある。
遠藤さんの最後に言っておきたいこと
  • アイスが好きで抹茶が好きで、お話する仕事の前にはアイスを食べている。今日も食べていた。有澤さんの隣でアイス(2個め)と抹茶の飲み物を食していた。「抹茶の風味が強め」大きい公演の前には大きめなサンデーを食べている。

遠藤さんがステージとは違った形でとにかくかわいかった。先輩2人に褒められて照れ笑いしているのも、初めてのトークイベントで頑張って長いエピソードを話しているのも、話の落ちが「嬉しかった」なのも。植村さんの溺愛ぶりが思った以上で、この雰囲気の外見で「バブみ」を出せる人はなかなかいないんじゃないだろうか。座席が端だったので斜めの顔が映ることが多く、全体的に鋭い目鼻立ちと少し丸く膨らんだ頰の組み合わせが魅力だなと改めて思った。