この世のもの

見たものと考えたこと

Juice=Juice 10th Anniversary Concert Tour 2023 〜Juicetory〜 於上野学園ホール

大阪公演の後にもう一回見たいと思って、というか川嶋さんの元気な姿を見られるかもしれないと思って広島公演を一般発売で購入したのだが、その後に活動休止の発表があって、結果的には10人の公演を見に行った。今回も昼公演のみ。

会場は多分今まで行ったJuice=Juiceのソロ公演の中では一番女性が多かった。3割くらいか、 10年前は95%くらい男性だった気がするので(記憶を補正しているかもしれないが)隔世の感だ。千鳥格子の衣類を纏った方も多かった。グッズ列で後ろから見ていた感じはゆめりあい人気が高そう。あとは広島なので男女問わず段原さんのファンが多い。大阪、京都で見る地元メンバーのファンの割合よりも確実に高い気がする。客席のペンライトは3〜4割くらいオレンジだったんじゃないだろうか。「初めてを経験中」の時にそれがどう変わるか見てみようと思っていたのにメンバーを見るのに必死で忘れていた。ともあれ、こんな感じで2階席だと客席の様子がよくわかる。2階席後方だったのだが、自分の後ろには空席が目立ったとは言え満席に近かった。

セットリスト
  1. プライド・ブライト
  2. Next is you!
  3. プラトニック・プラネット
    MC
  4. Dream Road~心が躍り出してる~
  5. FUNKY FLUSHIN'
  6. ノクチルカ
  7. Va-Va-Voom 
    MC
  8. ブラックバタフライ/植村、段原、井上、工藤、松永
  9. 初めてを経験中/有澤、入江、江端、石山、遠藤、川嶋
  10. POPPIN' LOVE
  11. TOKYOグライダー
  12. 生まれたてのBaby Love 
    MC
  13. 明日やろうはバカやろう
  14. CHOICE&CHANCE
  15. 選ばれし私達
  16. STAGE~アガってみな~
  17. ロマンスの途中 (2023 10th Juice Ver.)    
  18. Wonderful World (2023 10th Juice Ver.)     
    ENCORE
  19. ポップミュージック 
    MC
  20. ボン・ヴォヤージュ~想いの軌跡~

前回観覧時に「微炭酸」だったところはCHOICE&CHANCEだった。ここはJuicetory収録曲の回がわりなのだろうか。結果的に1曲はさんで井上さんのボイスパーカッションが続くというかなり負担の大きそうなセットリストになっていた。「CHOICE&CHANCE」は照明もメンバーカラーだし歌割は細かいしでミスが起こってもおかしくなさそうなのだが、スクリーンも含めて完璧だった。外部のイベントとかの仕上がりなどを考えるとやはり長年のチームワークなんだろうなと思う。最後には赤い照明も点いていて、やはり川嶋さんは本来は全曲参加だったのかもしれない。

アンコール1曲目も回替わり(と言うか多分日替わり)で、「ポップミュージック」、工藤さんの着ている衣装の曲だった。最近この曲の自分の中での地位がどんどん上がっているところで、元ネタを調べたりしていたところなので(ロケ地は調べていないが)嬉しい。植村さんの「ちゅるちゅる〜」をあと何回聴けるのだろうかという寂しさも募ったりはするが、なぜか今更そのパートで照れている植村さんはかわいかった。工藤さんのこの曲でより一層輝く動きとか、満を持して「鳩」っていうところも好きなんですよね。

今日気になった楽曲
  • 「POPPIN' LOVE」での入江さんは「たまにキツく言っちゃうけど、ほんまはめっちゃ(むっちゃだったかも)好きなんじゃけぇよ」でした。往年の島村さんのごとく照れていらっしゃった。かわいかった。
  • 「明日やろうはバカやろう」前のMCで声出しを要求しひたすら煽る石山さん。通常の3倍くらいしつこい。笑いが起こる、起こそうとしてるのかは微妙だが。その流れで段原さんに「おかえり」という強引な振りだった。そのあとをしっかり松永さんが引き取っていてさすがだった。
    その松永さんは「みんなペンライトをみっぷる色の赤にしてくださーい」ということで客席はみんな(参加率95%くらいに見えた)赤にしていた。コールアンドレスポンスでも「広島!」を言っていて、広島の赤色パワーみたいなことも煽りの中で言っていたのでもしかしたらカープの赤も念頭にあったのかもしれないし、偶然かもしれない。
  • プラトニック・プラネット」の工藤さんも「Va-Va-Voom」の井上さんもフェイクがすっかり定着した感がある。工藤さんは最近はこちらが手に汗握ることもなくなって頼もしい限りだがちょっとだけ寂しさもある。井上さんは今日は「るんるんな日」だけあって調子が良さそうだった、喉がいい感じに唸っていた。
  • 「生まれたてのBaby Love」は段原さんのアドリブが効いていて、工藤さんのフェイクは伸びやかだったし最後にちょっとだけ変化を入れていた。そのあとの松永さんも「Yeah!」の直前まで伸ばしていた。この曲も新録してほしい。江端さんの「魔法のようにキラリ」も音源で聴きたいし。この曲に限らず皆さん結構アドリブを入れていて、全体的に声を張り上げて伸ばすところはたっぷりしていた。ライブ感があって嬉しいし単純に響きが気持ち良い。
  • 「初めてを経験中」も発売10年後にして急激に好きになった曲で、当時はやはり「イジ抱き」が名曲すぎて印象が相対的には薄かったのもあるかもしれないが、何しろ今回の「Juicetory」バージョンが素晴らしいことによると思う。歌詞の普遍性、衒いのなさが良い。2ポーズ目のオフホワイトの衣装はこのパフォーマンスのための衣装という印象さえある。アルバムの方では川嶋さんが結構ソロを歌っているので、今日はその辺りの変更の新鮮さもあった。江端さんの「さらにもっと不利になる気がして」のリズム感が独自色あって好きだった。さくりんごの表情が良くて、遠藤さんが「遅くなっていいのに」をちょっと不満気な表情で歌っているのもよかったし、これは元々だが石山さんが「ズルい」を2回歌っていて、その怒り顔が最後エスカレートしているのもよかった。石山さんは年齢で言うと当時の宮崎さんくらいかと思うが、なんか何歳にも見えないので面白い。
メンバーのあれこれ
  • どの曲だったか、他の人が歌っていて動き出す前のフォーメーションで、工藤さんが植村さんにものすごく近く立って目を合わせると植村さんに引き離される。一方でさくりんごが背中合わせで歌うのは「ボン・ボヤージュ」だったか。いいものを見たと言う気になる。
  • 有澤さんがとにかく好き勝手やっているのが頼もしい。声色を作って歌うのが純粋に上手なようで、曲によっての歌声の幅はJuice=Juiceで一番だと思う。すでにJuicetoryともだいぶ違う歌い方になっている曲もある。ダンスも突出した個性があって目立つ、いくらなんでも他の人と違った振り付けに見える時があるが。
  • 入江さんのダンスが結構目に入ってくることが多かった。他の人より重心が低くてどっしりしたダンスと言ったら褒めてないことになるのかもしれないが、和太鼓仕込み(多分違う)の安定感がある。誰かの劣化版では決してない個性のあるダンスをしていると思う、結構癖があるというか。アクセントの付け方ですかね。
  • 江端さんが今日も本当にかわいくて精神的にやられた。「プラトニック・プラネット」でスクリーンに映し出された、指をクロスした江端さんは今まで見た全ての人類のなかで一番かわいかった。あれどうにかしてもう一度見られないかな。無理か。なんかの曲の最後に顔を決めつつはにかんでいたのもなかなかの威力だった。前髪を分けているのが少し乱れて顔にかかったりするのがまた魅力的だったし、歌っていないところでも歌詞に応じて表情を変える余裕も出て来ていて、要するにずっと見ていないとならないわけだが目は2つ(とよく言うけど別々に動かせるわけではないので1つでも2つでも一緒、立体的に見えるかは違うけど)なのでそうもいかない。
  • 石山さんが歌割の少なさに比して異常に目立っている。もちろんこちらが好きで見ているのもあると思うが、心なしかスクリーンに映し出される回数も多いような気がする。ダンスも繊細さよりもダイナミックさがあるし、表情はいつ見ても自信に満ち溢れて見えるし、頭角を表すとはこのことと言う感じがする。
  • つばきファクトリーのコンサートを見た時に感じた真琳さんの手を使った細かいダンスのアドリブなのだが、遠藤さんも結構やっていることに気づいた。手だけ見ても踊っている。2人の対談が読みたい。遠藤さんは犬耳だけで素晴らしい状態だったのだがさらにそこにリボンがついた状態は本当になんというかフィクションとしか思えない可憐さだった。
髪型が印象的
  • 植村さんは見るたびに髪の色が変わっているような気がする。今日は一見黒だけど紫っぽい、数日前のブログによれば「ブルーベリーカラー」。確かに。三つ編みを二つ結びでおさげ髪にしていた。
  • 段原さんはツイテールで結構高めだった。可愛い。暗くしている今の植村さんと比べると地毛が結構明るい。
  • 井上さんが髪を染めていたのが今日の1番の驚きだった。インナーだけ明るくしていたので最初見間違いかな、という感じだったが明らかに色が違った。井上さんに似合わない髪の色とか髪型とかそもそもなさそうだが、ともあれ似合っていた。途中のMCでその話をしていて、人生初とのことで23日に染めたらしい。ちょっと色は落ちてしまったらしいが、今日見た感じは少しアッシュがかかった茶色に見えた。今日がお披露目だったので、見られてよかった。ご本人もるんるん気分と言っていて、それが実際パフォーマンスに出ていた。
  • 有澤さんは髪を切ったように思ったけれども違ったみたい。ストレートでさっぱりした感じの髪型だった。
  • 江端さんは髪が伸びてからよくやっているポニーテールで、前髪は左右に分けて額が結構出ている。
  • 遠藤さんは細い三つ編みをループにして垂れた感じの犬耳を作っていた。ちゃんと終演まで形が保たれていたのがすごい。私は犬耳と分かったがメンバーには通じなかったみたい(MC参照)。
最後の挨拶(おぼろげな記憶による大意)

アンコールの時にメンバーの皆さんが頭にハロウィン仕様の飾りをつけていた。それも併記しておく。最後の「ボン・ボヤージュ」で飾りを取るかどうかが決まっていなくて、客席の多数決でそのままになった。飾りがついていようと雰囲気をしっかり作っていたJuice=Juice。そもそもアンコールでの全員違う衣装って相当異様なのだから今更かもしれない。

  • 遠藤(黒い蝙蝠の羽)耳が6つある人です。耳かな?羽?でも耳です。この間猫耳ヘアにしたので今度は犬にしたのだけれど、工藤さんしかわかってくれなかった。今日は犬でした。(植村)いつもだけどね
  • 石山(かぼちゃの乗ったカチューシャ)カチューシャが頭を振ると一発で取れてしまう。ポップミュージックで工藤さんが前で頭をブンブン振っててびっくりした。(工藤)これは編み込んであるの。仕込みがしてあるからどんなに振っても大丈夫(実際に過剰に振って落ちる)るるさんの地元でオレンジの人が多くてカボチャみたいだった。
  • 江端(黒いデビルの角)猫耳のもりなんですけど、これデビルですかね。まあ猫です。自慢したいことがあって、井上さんが染めたその直後に会った(ニヤニヤする。井上さんは呆れた顔)写真も撮ったのでブログを楽しみにしてください。
  • 入江(かぼちゃなど色々乗ってる)先日誕生日があって、18歳最初のコンサートだったので気合が入っていた。広島弁のセリフは段原さんに教えてもらったのに全然覚えられなくて、でも皆さんが期待しているのも分かっているから噛むわけにもいかないし、腕に字を書いて(見せていた)間奏とかにこっそり見ていた。
  • 有澤(かぼちゃのキャップ)段原さんのダンスは動画でもいつも参考にさせてもらっていて、過去に遡って時系列順に見ているのだけれど元々すごいのに年々進化を遂げていて尊敬する(というような趣旨のことを客席がざわつくくらい滔々と)
  • 松永(犬の耳)ポップミュージックのイントロ、歌が始まる直前の「ぽっ」を大声で客席で言った人がいて最高だったヤバい人いる、いい意味で。よかったら皆さんも言ってください。
  • 工藤(コウモリがバネで付いている)(冒頭ふにゃふにゃしていて植村さんが「ふざけてる」と言ったらしく)ふざけてはいないです。地獄耳なんですかね。ポップミュージックはデビュー曲でその衣装です(拍手)。ポップミュージックの激しいダンスでカチューシャが取れないか心配だったんだけど無事だった、曲までは。
    あの頃は…(と突然言うので段原さんとかが「ハッ」と合いの手)中学生だったんだけどもう高校も卒業して19歳になってしまって…初心を忘れずに頑張っていきたい。
  • 井上(デビルの羽根) まだもみじ饅頭を食べていないので2公演目の前に食べたい。(後半、江端さんが有澤さんの衣装を直してあげているのに気を取られて聞き逃した)
  • 段原 フィエスタフィエスタの衣装にあった赤いデビルのツノにした。アンコール1曲目は各自のデビュー曲を歌っているが、お話会などで広島公演は「Fiesta! Fiesta!」だよねと確定事項のように言われていて「違うんだけどな」と申し訳なく思っていた。でも`Fiestaでこの角も違う感じがするからよかったかな。
  • 植村(赤い小さい角) みなさんがピュアレッドのペンライトにしてくれて、上の方にもファンの方がいるなと思ったらカメラのランプだった。今日はハロウィーンが近いのでつけるものを用意してくれませんかとスタッフさんに頼み込んで実現した。背景も飾りつけようと言う計画もあったがポップすぎるので無しになった。
    この前、街中で小さい子が「お菓子くれないとイタズラするぞ!」と言っていてかわいかった。(工藤さんが近づいて小さくなって同じことを言う、江端さんも巻き込まれる)ティラノサウルスみたい(井上さんがティラノサウルスの真似して、上手い。)楽屋にお菓子あるから各自とってもらって。甘い時間をありがとうございました。