この世のもの

見たものと考えたこと

ばってん少女隊2024 春が来てureshiinoツアー 〜さがしものがみつかるZepp〜 於Zepp Namba

見たのは第1部

対バンライブ
GUEST:ukka / BREAK TIME GIRLS

ばってん少女隊は滋賀のアイドルフェス以来で、あの時は色々な人を見すぎて記憶がぼんやりしている。どちらかというと1年前のワンマンの方が印象が強い。

昼公演が好きなのと、見たことのない人たちを見るのも面白いかと思って1部の方に入った。
どちらのグループも1曲も1名も知らない状態で臨んだ。一応両方ともスターダストの方々であることは把握していたけれども。

BREAK TIME GIRLS

アイドルネッサンスにいそうな感じの人が歌が上手だった。調べてみると意外にも最年長らしいネネさんだ。曲調はダンスミュージックであまり興味の抱けない感じだが、パフォーマンスがさらに熟練して来たら盛り上がりそうな音響だった。現状だとラップは固定メンバーにしない方が良さそうに感じた。衣装が制服風で、クレーのジャケットが袖無しなのが割と新鮮だった、エンブレムがあるものの、銀行っぽくもある。

関西弁のメンバーが多いと思ったら、そもそも大阪のグループで、他のスターダストのグループとはなんだか所管が違うらしい。はまれれば会場に行きやすそうではあるが、なかなかうまくいかないものだ。ばってん少女隊の「ありがとーと」をカバーしていた。

ukka

こちらはキャリアはばってん少女隊と同じくらいだと思う。さすがにパフォーマンスの完成度が高かった。もともと一曲も知らないながらに結構楽曲大賞的なものにランクインしたり方々で高評価を得ている様子は横目で見ていて、印象としては穏やかだったり爽やかだったりする楽曲なのかと思っていたが、案外楽曲は元気でアイドルソングらしいものだった。鮮明な印象にのこる楽曲はなかった。

むしろメンバーの印象が強くて、最初出てきた時に皆さん美しくて顔が小さいのに驚いた。特に若菜こはるさんが顔だけ見たら身長150センチくらいの感じなのに多分165くらいはありそうなバランスだったりするのには21世紀を感じた。冒頭から異様な雰囲気を放っていた宮沢友さんは割とがっしりした体躯でダンスも独特で、汗をかきつつ終始笑顔で気になった。ダンスといえばukkaの皆さんはダンスが結構個性的で、同じ振り付けなのに力強かったり軽やかだったりしなやかだったりタイトだったりしていた。結城りなさんは小柄な方だがダンスは曲線多めのうねりを伴う好みのテイストだった。いろんな人がいて面白かった。歌に魅力を感じた人は少なかったが、茜空さんは上手にしっとり歌う人でパフォーマンスを牽引していた。

ukkaはさがしものをカバーした。ステップが難しそうだが実際難しいらしい。とても真面目にしっかりカバーしている印象だった。あと曲が良い。

癖の強い自己紹介はないので、最後の挨拶でちょっと気まずそうだった。私は普通でいいと思っているので好感を抱いた。

ばってん少女隊

セットリスト

  1. OiSa
  2. さがしもの
  3. ureshiino
  4. でんでらりゅーば!
  5. Dancer in the night
  6. 恋、いちばんめ(ukka)
  7. 無敵のビーナス
  8. 御祭sawagi
  9. おっしょい!

最近ハロー!方面に忙しく、楽曲や映像に触れる機会が少なくなっていたこともあって、このライブへも迷いつつ参加したのだが、久々のばってん少女隊はやはり楽しく、特に新曲は配信1曲のみの状態だったので、さまざまな時期の曲が混じった状態のものを見られた。

「ureshino」は昔のPerfume感がある音源だったが、振り付け込みで見ると印象が違った。ちゃんとばってん少女隊の曲に見える。当たり前かもしれないが。

「でんでらりゅーば!」は見るのは2回目なのだが今回で異常に気に入ってしまった。見ているととにかく多幸感がある。手遊び歌のメロディをそのまま使ってあのような最高なものを作ってしまうのは賞賛するしかない。その手遊びを含めたダンスがカノンになっているアウトロも良い。あと蒼井さんがラップが上手。

自分が覚えきれていない昔の曲かな、なかなか爽やかで良いな(ちょっと「SHAKE」みたいだけど)と思っていたらukkaのカバーだった。ハモりも含めて複雑な歌割がいい感じだったので、ばってん少女隊でも採用していってほしい。

特に後半は初期から現在までの曲が混然となっていて、テクノとスカとロックの交雑のようで非常に楽しかった。近年の曲は声にエフェクトがかかっているものが多いので、生歌が楽しめる意味でも混ざっているのは嬉しい。

「御祭sawagi」ではかなり多くの大阪仕様の動きをしていたようなのだがよく把握できなかった。やはり標準仕様を見る回数が足りないと反省している。ラップっぽい部分でも関西弁を入れていたのか、なんだか歌いながら笑ってしまっているようだった。

「おっしょい!」は初めてライブで見たが、会場の盛り上がりも含めて圧倒された。オケの音量が明らかに他の曲よりも大きくされていて、ボーカルが消されるくらい。これだけの音量でこの楽曲を楽しめるだけでも会場に足を運ぶ意味があると思われた。

今回は気がつくと柳さんを見ていた。額出しをせずに前髪を下ろすようになったのと、大人っぽくなってきたのとでより美しくなっている。元々歌は安定していたけれども、カバー曲を含めて歌割も多くて要所を任されている。たぶん上手く、力強くなる余地はまだまだありそう。身長は蒼井さんが伸びてきたために1人だけ少し小柄な感じになっていて、それも目を惹くかもしれない。

9曲だとあっという間で、やはりワンマンライブも見たくなった。福岡や東京はなかなか行けないが、関西での機会があればまた行きたい。