この世のもの

見たものと考えたこと

映画

映画「ソウルメイト」

結末に触れます。 予告編からぼんやりと想像していたものよりはだいぶ濃度が高く、集中して見ていないと話がわからなくなりそうだった。

映画「PERFECT DAYS」

ルーティーンの確率された独居男性(平山)の生活を描いている。トイレ清掃の会社に所属しているが、やり方は任されているようで軽ワゴンに積まれた道具や洗剤を使って非常に丁寧に仕事をしている。

映画『ザリガニの鳴くところ』

TOHOシネマズのチケットを購入したのに映画を見ないまま期限が迫っていた。今かかっているタイトルの中から一番見たかったものを。 公開してそれほど経っていないのだが上映は1日1回で、観客は少なかった。

映画「シン・ウルトラマン」

※鑑賞後を前提に書いています。 「シン・ゴジラ」の成功を下敷きにした作品だった。 映画であるゴジラとテレビドラマであるウルトラマンの差がもともとあり、ウルトラマンが児童に向けた娯楽作品であることを考えると、この作品が全体的に「軽い」のも目指し…

映画「マイ・ダディ」 

公開時、毎日新聞デジタル版1面と2面の間に広告が挟まれていて、繰り返し見せられたこととその感動強調のテイストからあまりいい印象がなかったのだが、中田乃愛さんのデジタル写真集が良かったので配信レンタルで観た。 時間軸をずらして重ねるような最初の…

映画「ラストナイト・イン・ソーホー」

高速バスまでの間にちょうど観られました、今年もこれでおしまいですね(ハロー!プロジェクトのコンサートはある)。 主人公のエリーが大学の服飾科に入って味わう辛さにはかなり共感できた。1人で海外旅行に行ってドミトリーに泊まった時とか、大学に入学し…

映画「ひらいて」

物語の核心に触れています。 原作未読。読みたい。 ポスターの山田杏奈の唇が良いなあと思って見たのだが、おそろしい映画だった。見るべき、考えるべきポイントが多く思考や評価がまとまらないまま、観終わった後に澱んだ気持ちが残る。

映画『花束みたいな恋をした』

1日(ついたち)は映画を見たい。 事前情報でも予想されていたが、固有名詞の多さがこれでもかという感じだ。全体的に日本国内のものが多いのも自分の大学生の頃の周辺を思うと非常に頷ける。もちろん今までに見た映画で固有名詞と自分の触れてきたものの重…

映画『私をくいとめて』

原作未読なので良い点悪い点が映画独自のものかは現状分からないところもある。 全体的に作りの緩い作品だった。演出の統一感の無さや、設定の曖昧さや、妄想・想像の映像への表出の仕方など。 出来事と行動の関わりとか、表情の意味とか、色々なピースがは…

映画『はちどり』

日常を丁寧に切り取った、ような映画を想像していたけれども、画面構成も物語も作り込まれている。隠喩、象徴、伏線など作者の意図を汲み取りきれているという自信は全然ない。舞台は94年だけれども、94年に見えるようにというよりも、基本的には当時も今も…

映画『若おかみは小学生!』

イオンシネマ新百合ヶ丘で鑑賞 都民の日だったからか、未就学児から小学生くらいの子供が多く、若い客層(もちろん保護者も一緒だけど)の片隅で鑑賞した。製作者の意図した笑いのうち、どんなものに子供の反応があるかがわかって面白かった(反復、動作、表…

映画『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

徐々に明らかになる声 喋り聲の魅力 悔しさ 原作よりゆとりのある展開、改変はことごとく良い エンディングが最大の改変が 菊池のキャラクターの厚み 苦しみ まずは自分の実存で精一杯 恋愛にしなかったこと 体育館のシーン クラスメイトの無反応さ。積極的…

映画『三度目の殺人』

夢の映像にかかるエフェクトが独特で美しかった。広瀬すずが今回も凄い。ふだんはポテンシャルと手癖で60%くらいの仕事をしている印象がある(演出する側の問題もあるだろうし私の偏見もあるだろうが)広瀬が是枝監督の映画だと凄い。

映画『海辺の生と死』

テアトル新宿 立ち見もあった。オルガンの後ろの五十音表にタ行がないのが気になったんですが意味があったのかな。その他書籍(古すぎる)、眼鏡(度が入っていない)、新聞(なんか変、古すぎる)、衣装(時代も経年としても新しすぎる)、手紙(現代仮名遣…

グスタボ・フォンタン レトロスペクティヴ 『本当の檸檬の木』於アテネ・フランセ文化センター

アルゼンチンの映画なのだが、たまたま告知を目にして、全く知識なく観に行った。 アテネ・フランセには映画通のような、幅広い世代の主に男性がいた。 ゆったりとした時間の流れと環境音の豊富な映像に意識を失いながらも、いい祝日の午後を過ごせた。 オン…

海街Diary

見たときのメモ 海街Diary 田舎の緑、画面全体を覆う。 光と影のコントラスト、陽光 色味が強くはない(四季を通じて) その中の人のうごき(突然背中が現れる) 海を歩く 灰色の砂浜 喪服で歩く、余白に対しての存在感、点景 色彩の統一感、意味と外見の作…

「そこのみにて光輝く」

状況をトリミング(次第にわかってくる)。 説明を我慢する。最小限の発言で。 責任を問うとかじゃない。その場で何をすべきか、何をしたいのか。 目の前のことに向き合う。 中心から外す構図。体や服も背景のように余白になる。

映画『奇跡』

吉祥寺バウスシアターで観る。 評判良く知りませんが、いい映画でした。 「歩いても歩いても」とキャストが重なりすぎな気もするが。 子供はいい。小学生はいい、と珍しく思った。