この世のもの

見たものと考えたこと

Juice=Juice 10th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~10th Juice~ Encore 於オリックス劇場

10th ANNIVERSARY CONCERT TOUR ~10th Juice~ のアンコール公演。今回は東京愛知大阪だけで7公演しかないのだが、その初日を見られた。嬉しい。席は11列目なので肉眼で表情が分かった。やや斜めから見る形だ。神戸での驚きの高い女性率はその時ほどではないが感じられた。

アンコール公演ということで、そのことの是非は色々と思うが(Juice=Juiceみたいに曲が増えてくるとやはり毎回変えて欲しい気もする)、そもそも6月11日の追加公演でだいぶ構成に変化があったので、さらにバリエーションという感じがした。徐々に変わっているというのも面白いかもしれない。

ということで、今回も変化のポイントや新たに気づいたことを書こうと思う。

セットリスト

01.ロマンスの途中 
02.イジワルしないで 抱きしめてよ 
03.裸の裸の裸のKISS 

MC

04.FUNKY FLUSHIN' ★
05.プラトニック・プラネット 
06.Future Smile 
07.シンクロ。 

MC

08.禁断少女(工藤、松永、有澤、入江、石山 )
09.背伸び(有澤、入江、江端、石山、遠藤 )
10.素直に甘えて(植村、段原、井上、江端、遠藤 )
11.愛のダイビング(植村、段原、井上、工藤、松永) 

MC

12.あばれてっか?!ハヴアグッタイ 
13.GIRLS BE AMBITIOUS 
14.プライド・ブライト★
15.CHOICE & CHANCE★
16.Fiesta! Fiesta!★
17.Goal~明日はあっちだよ~★

MC

18.Magic of Love(J=J 2015 Ver.)★

★:川嶋さん参加

川嶋さん

今回は注目ポイントははっきりしていて、川嶋美楓さんの初参加ツアーの初日なのだった。

どちらも今回のツアー衣装を着ていて、去年秋のツアーでのさくりんごを思い出す。違うのはそれがお披露目のツアーだったことで、挨拶だけでなかったのが嬉しい。Juice=Juiceは、というかHello!はデザインが違うからもう1着用意というのも大変だと思う。素晴らしい試みだ。

ブログでどうやらパフォーマンスするっぽいというのは感じて、GOALあたりに参加してタオル振り回すのかなと雑な予想をしていたら、想像以上に参加曲が多く驚いた。

ということで、初パフォーマンスは意外にも新曲、セットリストの都合もあるだろうが「FUNKY FLUSHIN' 」だった。緊張感は見ている側にも伝わっていたが、しっかり演じていた。ソロパートもあったらしく松永さんがそのあとのMCで言っていたのだが、たぶん遠藤さんを見ていて気づかなかった。無念。*1元のフォーメーションも覚えていないのだがともあれ自然に溶け込んでいるのは川嶋さんも他のメンバーもスタッフも短期間のリハを頑張ってのことだと思う。本当に尊敬する。

セットリスト後半は参加曲も多く、どんどん緊張がほぐれて表情が柔らかくなっていたのが見ていて嬉しかった。「CHOICE&CHANCE」でのソロパートは聴けた。落ち着いていて楽曲にもJuice=Juiceにもフィットしていた。

川嶋さんの初ステージなのでずっと動向を追いたい気持ちもありつつ、他のメンバーも見たいので身を引き裂かれる思いだった。困る。1人加入は大変なことも多いと思うが、ステージで視線を一身に浴びるというのはやはり優位だなと感じる。

いろいろなユニゾンを楽しめたが、特に江端さんとの京都姉妹(勝手に命名)はかなり気に入った。外見の話だけれどもヒールの高さで身長差が相殺されるのか同じくらいの背格好に見えて、衣装の形も後半特に似ていたのでシルエット的に似通っていた。顔立ちは全然違うっていいコントラストだった。身長とキャリアと年齢とで入り組んだ遠藤さんとの組み合わせも面白かった。2人ともダンスが魅力的なのだが全然解釈も踊り方も違う。川嶋さんはターンが上手だった。それもだが、踊り方は最短距離を行く感じでキビキビしていた(素人感想すぎる)。追加メンバーということで既存のペアに加わる歌割・フォーメーションも多く、さくりんごと一緒になっているところは新時代感があって良かった。

川嶋さんが(肌が)白いのはわかっていたが、同じ衣装を着てステージに立っているとスポットライトが当たっているかのようだった。アイドルとしてのオーラとかシルエットの美しさは佳林さんのバックダンサーの時から感じていたが、グループに加入しても埋もれることのない存在感を放っていた。ピュアレッドというビビッドなメンバーカラーも含めて、いずれ中心的な存在になってくるのだと思わされる。「Fiesta! Fiesta!」あたりではセンターに立っていて既にしっくり来ていた。

今更ですけどあの口をパカって開けた笑い方かわいいですよね。

遠藤さん

声がしっかりしてきている。他のだれとも似ていない(強いて言えば松永さんの声の魅力とは重なるところはあるとは思う)落ち着いた深みのある声は、今はシャッフル曲くらいじゃないと堪能はできないけれども、これから聴ける場面は増えるはずだ。

途中で振りを間違えたのか舌出して苦い顔してた。その他もわりと感情が出やすい。曲中にギャップを作り出す人だ。

あっぷるみっぷるが隣に並んだ場面良かった。雰囲気が全然違ってコントラストがある。

素直に甘えてあってた。中学生が歌う歌じゃないとは思うけれども、遠藤さんの表情とダンスが生み出す色気はもう十分に楽曲にマッチしていた。恐ろしい。

石山さん

禁断少女の時の輝きが凄かった。とにかく嬉しそうだった。この曲は研修生の頃に稲場さんと「ONE PLUS ONE」で歌っていた曲で、思い入れがないはずはない。この動画の時と同様に後半の段原さんパートを歌っていて、事故にもならず歌い切っていた。1年半くらい前のONE PLUS ONEを見返すと、石山さんが幼く歌い方も頼りないのに驚かされる。当時から少なくとも外見的には完成されているような印象だったが、今の姿は本当に洗練されているのを逆説的に感じる。また見たい。

曲中にも結構変な顔というか解釈不能な表情をしていて、変人ぶりがパフォーマンスにも現れてきていて嬉しい。

 

江端さんの髪型が素敵。前髪の処理が良かった。入江さんは今日もまだ着席。足はだいぶ重傷だったようだ。必要な時は自分で歩いていたので快方には向かっているのだと思う。

それにしてもこれだけ動きが制限されているのにスタイルや筋肉を保っているのがすごい。プロフェッショナルだ。

MC

最後の曲前の(アンコール復活してほしい)挨拶がみなさん印象的だったので朧げな記憶を元に大意を書いておきたい。

川嶋 メンバーと一緒にステージに立てたのが嬉しい。メンバーとfamilyとこれからもいろいろな景色を見たい。(内容思い出せないがとにかくしっかり喋っていた)

遠藤 振ってもらって喋り出していたのでタイミングが掴めない。はいそうですね!(と謎に話題を転換していた)たこ焼きを絶対に食べます。(工藤さん「食べようね!」)

石山 川嶋さんとイジ抱き(が思い出せなくて振り付けで当ててもらっていた)を研修生の時にやったのでこれから一緒にパフォーマンスするのが楽しみ。

江端 今回は(いつもだけど)気合が入っていた。空回りしたところもあったので調整しつつやっていきたい。

入江 3flowerのお披露目がオリックス劇場だった。初心を忘れずに頑張りたい。

有澤 初心といえばオリックス劇場が初めて来たコンサートの会場だった。思い出は前の公園でファンの会話を盗み聞きしたこと、隣の人にペンライトの使い方を教えてもらったこと。コンサートで自分が得ていた感動を与えられるようになりたい。

松永 「おみふ」の声は貝殻みたい。いつまでもキラキラしていてユニゾンでも際立つ。これから一緒にパフォーマンスしていくのが楽しみ。コンサートにまた来てください。

工藤 川嶋さんがリハーサルで真剣にメモをとったり頑張っていたのを見ていたので今日が迎えられて嬉しい。自分も気がつけば随分先輩になってしまったので、成長を止めずにいきたい

井上 22歳になって初のライブだった。本番前にバースデーイベントの練習も別室でしたりしていたが、終えて出てくると工藤さんの練習する声が聞こえてきて頑張らないとと思った。

段原 オリックス劇場は情熱を初めて解き放ったところなので思い入れがある。本番前の植村さんのテンションがいつも以上に高かった。本番中も目が合うたびに嬉しそうなキラキラした目をしていて、これはいいコンサートになったなと思った。リーダーがこの感じだからJuice=Juiceも大丈夫。

植村 アンコール公演があるということは前回のツアーが好評だったということだと思っている。「FUNKY FLUSHIN' 」のフォーメーションに川嶋さんが入った時に客席から「早速?」という声が入って、この近い感じもJuice=Juiceの良さだと思った。

印象的だった楽曲

「プライド・ブライト」は新曲とは思えないくらいにメンバーにも観客にも浸透しているように思う。2番の私が大好きな流れのところは、川嶋さんは松永遠藤ペアに加わっていた。なるほど。

「Future Smile」有澤さんの間奏バイオリンは音源に近いものだったが、そのまま楽曲エンディングまで演奏するという武道館と同じ流れになっていた。首もだいぶ良くなっているのかな。

「禁断少女」は上述の通り石山さんの輝きがとにかく印象に残っている一方で、メンバーが「工藤・松永・有澤・入江・石山」という多分ちょっと前だったら不安になるような構成だったのだが、もうそんなことは全然なく、Juice=Juiceにいると歌が上手くなるという説を提唱し続けようと思わされる。それはもちろん今までのメンバーが築いてきた風土だ。

「Magic of Love」はある時期に於いてはかなりハラハラ案件だったのだが、いつの間にかこのメンバーがオリジナルかのような安心感があるものになっていた。終盤のフェイクも段原さんが余裕で、かつオリジナル要素も加えつつこなしている。同時多発的に起きているメンバーのじゃれ合いを全て見ることが不可能なのが辛い。

 

公演最後にスクリーンに全員のサインが順に表示されるのが前回のツアーからあって、武道館ではそこに楷書の「川嶋美楓」がさいごに加わって感動的だったのだが、今回のツアーはそれがサインになっていてまた盛り上がった。シンプルでかわいいサインだった。それに象徴されるように今日はとにかく川嶋さんのJuice=Juice初戦、そして想像以上の参加ということでめでたいという他ない。どう見てもかわいいというだけでなく、どの要素を取っても逸材だった。これからどんなふうになっていくのか楽しみがまたひとつ増えてしまったし、Juice=Juiceを見続ける理由が増えてしまった。Juice=Juiceさえ見ていられるのならそれで満足と言ったら、まあ少々過言だけれども。

 

*1:段原さんのパート「一度聞いたなら」を譲り受けたようだ