昨年11月29日(いいつんくの日と言って武道館公演をやったのはBerryzだったか)の振替公演。結果的に秋ツアーでは新人2人が参加できなかった曲にも参加できていて、より完全な形でのnouvelle vagueが実現されていた。
現地ではなくCSテレ朝チャンネルにて見ましたので感想を少々。
- STAGE~アガってみな~
- カラダだけが大人になったんじゃない
- 「ひとりで生きられそう」って それってねえ、褒めているの?
- TOKYOグライダー
- 好きって言ってよ
- イジワルしないで 抱きしめてよ
- G.O.A.T.
- ポツリと
- アレコレしたい!(有澤・入江・江端・石山・遠藤)
- 愛・愛・傘(有澤・入江・江端・石山・遠藤→植村・段原・井上・工藤・松永)
- 風に吹かれて(植村・段原・井上・工藤・松永)
- 全部賭けてGO!!
- イニミニマニモ~恋のライバル宣言~
- Vivid Midnight
- POPPIN' LOVE
- 生まれたてのBaby Love
- Never Never Surrender
- CHOICE & CHANCE
- Borderline
- KEEP ON 上昇志向!!
- この世界は捨てたもんじゃない
- Wonderful World
Encore - Feel!感じるよ
- 未来へ、さあ走り出せ!
セットリストの変化
nouvelle vagueでは5人時代の曲が多く、今回はそれをほぼ全曲にわたって10人になったJuice=Juiceが歌うということでよりnouvelle vague感が増していた。武道館公演で追加された楽曲も同様の傾向で、公演全体の半分の12曲が5人時代の曲だった。前回の武道館が6曲くらい、前ツアーが4曲くらいだったのでだいぶ差がある。nouvelle vagueツアーでの曲は全てそのまま入っていて、初期は入っていたらしいけれども「全部賭けてGO‼︎」が加わって外れた「TOKYOグライダー」が復活している。
Juice=Juiceの日本武道館はコンサート中のMCが少ないものが多いが、今回はMCはちょいちょい挟まるもののだいたい短く、映像を流すだけの場面とかダンスパフォーマンスが挟まることもなく、ほぼ全編に渡って歌を見せるコンサートだった。衣装チェンジも5:5に分かれて歌う事で実現していて、メンバーが増えたことによる利点だと感じられた。
それぞれに武道館仕様の皆さん
大舞台になって気合いが入りまくっているメンバーを見るのは楽しい。工藤さんはそれが顕著でほぼ全てのソロパートに気合いが漲っていた。ちょっと空回りなくらいに力が入っているのも日本武道館公演だとちょうどよく感じる。「CHOICE&CHANCE」のがなり格好良かったし、「全部賭けてGO‼︎」のソロパートはより情熱的だった。段原さんもリミッターが外れた感じになっていて、周囲とのバランスよりも観客へ訴えかける感情を重視したような強いパフォーマンスだった。松永さんはリズムの刻み方がよりエッジーになっていたように思う。
個人的に印象に残ったのは江端さんで、この公演で急にというわけではないと思うのだが、歌の安定感が増している。もともとの声質が良いのでこれからどんどん重要なパートを任されるようになると思う。余裕が出てきたのか表情の変化が多彩で、特に負の感情を表すのが本当に上手だ。怒った表情も結局かわいいのだが、無表情になった瞬間の背筋が寒くなるような迫力がすごい。アンコール最後には涙を流しながらも普通に歌っていた。格好良い。あとは何度でも書くが横顔が好き。
気合というだけでなく、皆さんのフェイクが武道館仕様だったのも印象的だった。「全部掛けてGO‼︎」の段原さんとか、「Never Never Surrender」の植村さんと有澤さんとか、明らかに準備してフェイクを足しているようだった。どういう経緯でそうなったのか知りたいけど、とにかく良かったです。
5人/5人に分かれて過去曲
加入時期で2組に分かれて5人時代の曲を歌う場面がこの公演では追加されていた。今までは過去の曲を歌うときも誰かが卒業した誰かのパートをそのまま引き継ぐということはあまりなかったのだが(人数が違うのだから当たり前だが)、このパートでは完全に1:1で割り当てられていた。これは生で現場で見ていたら、その割り当てを考えるので精一杯になりそうだった。
前半
宮崎→石山
金澤→入江
高木→有澤
宮本→江端
植村→遠藤
歌唱力的にも声質的にもうまいこと割り当てているなあと感心する。「アレコレしたい」は植村さんがのセンター曲なので、遠藤さんがずっとセンターにいた。身長的にも歌声的にもあっていた。宮崎さんの高い音のひっくり返りそうな感じは石山さんがうまく再現(?)していた。「愛・愛・傘」は宮本佳林賞の江端さんが自分らしい歌い方でかわいい曲想を表していて、有澤さんの高木さんパートが独自解釈で面白かった。有澤さんと江端さん2人の声の重なりが非常に美しかった。入江さんは金澤さんパートというより、「愛・愛・傘」が単純に似合っている。
後半
宮崎→工藤
金澤→松永
高木→段原
宮本→井上
植村→植村
これもしっくりくる割り当てだ。松永さんと井上さんが逆でも面白そうだけれども。植村さんは植村さん役で、「愛・愛・傘」のパートはもともと綺麗だったが今はさらに研ぎ澄まされている。「風に吹かれて」は歌割にものすごく偏りがあったつんく期の曲なので、植村さんの歌割がオリジナルになると驚くほど少ない。「ごめん」×2と「小さな頃は素直だった」だけ。その完成度は高かった。工藤さんの宮崎さんは全く違和感がない。コーラスにオリジナルメンバーの声が聞こえてきてUltimate感がある。完成度の高いパフォーマンスだった。それにしても自分以外が全員違うメンバーになって歌う植村さんはどんな気分なんだろう。想像できない。
Feel!感じるよ
これは5人時代最後のシングル曲(「地団駄ダンス」も)で、5人の声の重なりがどのパートでも美しく、個人的にグループとしての一つの到達点と思えた好きな曲だ。珍しく自然の中で撮影されたMVを見た時はかなり感動した。直後に7人体制になったこともあって、ライブで披露されることはこれまで多くなかったと思う。今回の日本武道館公演で見られたのは嬉しかった。この曲は1番で2人ずつ、2番ではソロでAメロを歌うちょっと珍しい構成なのだが、その2人ずつのところを現在の10人の序列の端から順に組み合わせているのが面白かった。要するに植村さん遠藤さんから松永さん有澤さんまで。2番の歌い出しはオリジナルでも植村さんだったの忘れていた。最後のコーラスは10人いることの迫力があったし、どんどん良くなると思うからまた演じてほしい。
遠藤さんのブログに合った写真、なかなかここまで真上からのものはない。良い写真だ。