この世のもの

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つばきファクトリー メジャーデビュー5周年記念FCイベントTOUR ~LAST PARADE FINAL~於千葉県南総文化ホール 大ホール

関東で行われるFCイベントに参加するのはかなり久々な気がする。今回は誕生日だったのでなんとなく縁を感じて遠出してみたが、思った以上に遠かった。

東京駅からの高速バスに乗ったのだが、迂回やら渋滞やらで40分くらい遅れで会場付近のバス停に到着。元々開場前に着く時刻表だから良かったけどやはり道路は怖い。

1公演目は後方から双眼鏡で、2公演目は前方で裸眼視力がギリギリなラインの席だった。その2公演目は、他のメンバーはそうでもないが真琳さんの顔だけ見えづらく感じることがあった。顔が小さいのと表情が微妙なのがあると思う。

虹色(に照らされて)光る板状のものが吊り下げられているだけのシンプルなステージで、スピーカーも作り付けのものではなく置いてあった。そのため音はお世辞にも良いとは言えなかったし、ボーカルがかなり聴き取りづらい場面もあった。

1公演目

つばきファクトリーをバズらせようチャレンジ

動画を撮って後でSNSに上げるらしい企画。

フラフープ。3回できれば良い。新沼さん八木さん豫風さんあたりが上手い。足を開いて落ちないようにするという強引な手法が是とされて全員成功。山岸さんのこういう時の異常な動きは狙ってできるものではなさそう。
輪投げ、は距離が指定されていないことをいいことにほぼ手を伸ばせば届く距離にする。そんな動画がバズるかという話だが。しかも結構失敗しているのに続けていて、岸本さんが「失敗」と叫んでくれてようやく終わった。
12人リレーダンスは「間違いじゃない」が流れるのに合わせて順番に踊るというもので、さすがの出来だった。どこで繋ぐかということが決められていないのにアイコンタクトで繋いで行って、ちゃんと音源の長さに合って終わらせているのが素晴らしい。

チーム対抗キャメリアLP杯

各地で行われたFCイベント内のゲームコーナーの優勝者発表。発表は2公演目で、1公演目はゲームの再演だった。客がジェスチャーするのを見てメンバーが当てる。舞台上でメンバーみなさんが双眼鏡で客席を見るという異常な光景だった。私もそれを双眼鏡で見返したりもしたわけだが、面白い姿だったし、そんな姿をいつもお見せしていると思う理解した場面だった。

5周年振り返りトーク

最近はメジャーデビュー5周年イヤーを引きずりすぎて6周年をすでに越えてしまい、そこに浅倉さんの卒業が絡んでよくわからない事態になっているつばきファクトリーだ。PARADEというこのタイトル自体もう1年経っている。ともあれトークテーマというか曲とかライブのタイトルをくじ引きして話す。
12人が横に並んで一つのテーマについて話すって、話が本業の人でも難しいんじゃないかと思うのだがよくやっていると思う。リトルキャメリアンはなかなか話に入れないが、河西さんとか八木さんは結構積極的に(挙手して)参加している様子が見受けられる。
1回目の武道館の「初恋サンライズ」で小野田さんが立ち位置を間違えて河西さんを不安にさせた話が面白かった。映像で確認したいが写っているかどうか。
秋山さんが今日は客席に若い子が多いと。若いというのがどれくらいの年代なのか最初皆わからなかったのだが、どうやら前列に小さいお子さんが結構いたようだ。手を振るメンバー。
あと近所に住んでる人が2人くらいいたみたい。凱旋だ、と。違うと思う。

ライブ
だからなんなんだ 全員
このイベントでつばきの曲はこれだけだった。すごいイベントだ。選曲理由もこの曲は説明されなかったので謎だった。武道館以来すっかり小野田さんの曲っぽくなっているが、今日はダブルセンターみたいな感じで演じていた。2人のアプローチのの違いが面白い。
夢見る15歳スマイレージ)浅倉さんとリトキャメ
この曲はカントリー・ガールズのフレッシュアクトでやったと言っていた。オープニングアクトみたいなことか。つばきはメジャーデビューが出遅れたので、そんなことがあったのかもしれない。当時はうたちゃんロスで見に行かなかったのだと思う。15歳なのは豫風さんだけだが、少人数だとリトルキャメリアンの歌がたくさん聴けるので貴重な機会だ。どうしても真琳さんを見る時間が長くなってしまう最近の自分ではあるが、ダンスがとても良くて、スマイレージを踊っているのにつばきファクトリー感があった。やはり独特の味付けを振り付けに加えてくれる人で、だからこそ見てしまうというのがある。この曲はアタックが強いというか、発声がしっかりしていないといけないのだが、その点での4人の成長が感じられる歌だった。浅倉さん含め、歌い繋いで行っても凹むところがないというか。真琳さんの「Summer Love…」、言い捨てるような感じがクールだった。1、2公演でそれぞれちょっと言い方が違ったようにも思った。しかしAメロの音は低いんだな。難しそうだった。

Be 元気<成せば成るっ!>(Berryz工房) 浅倉さんとさにこ
Berryz工房つばきファクトリーにとって特別な気持ちで歌うカバーなのだと思う。この曲はメジャーデビューを発表した、さにこ加入後すぐの研修生発表会で歌ったようだ。そのころは全然研修生を見ていなかったので記憶にない。

サンクユーベリーベリー(Berryz工房) Rakky 

5人っていいなとJuice=Juiceのファンだからかもしれないが思う。ユニゾンの厚みと一体感がちょうど良くなる。ハモリをおそらく岸本さんがやっていて、それも良かった。圧倒的に上手い人は多くないけれども、集まった時に喚起するこの感情はなんだろうか。1、2公演ともサプライズでセリフを入れていた。ありがとうと大好きと。

谷本さんは歌詞があぶなかったと言っていて、泣きそうになるからかと思ったがそうではなく間違えやすいからだそうだ。

サプライズコーナー

ここから天の声がカットインして曲の感想のあと、サプライズのコーナー。FCから観覧者に事前にメールが届いていて、企画を通知していた。1公演目はFCイベント写真館。インディーズ時代からのFCイベントの写真が浅倉さん中心に(ちょっと余計なワイプなどの効果をつけて)スライドショーになっていた。サプライズのメインはその後のファンの集合写真で、有志が用意したと思しきメッセージプレートを持ったファンの皆様数名ずつの集合写真がスライドショーで流れた。撮影後、数十分で用意したことになるのでなかなか大変だ。曲の長さと合っていなくて最後無音になっていた。その後にもう一曲あってイベントは終わった。

桜→入学式Berryz工房)全員

これもBerryz工房、聞いた事はあるはずなのだが全然記憶になかった。これは浅倉さんと小野田さんが研修生に入った頃に発表会で歌ったらしい。谷本さんは北海道にいて参加できなかった。今日入学できたと。
これはいい曲だったし、順番に歌い繋ぐパートが感動的。岸本さんの歌のうまさが際立つ。
終盤のフェイクを豫風さんと八木さんが繋いでいたのは新鮮な良さがあったし、真琳さんと豫風さんがソロを繋いでいくところはしっとりとした雰囲気があった。
最後にみんなが近寄るところ、リトルキャメリアンの身長が揃っていて見栄えが良いなあと思った。豫風さんだけ少し小柄なところ、靴底が少し厚い。

2公演目

河西さん、今日楽しみなことで入浴剤にバスクリンを入れることと話す。DVD収録の関係で(たぶん)商品名は言えないという事を周りから言われるも理解していなくて、やり直しでさらに「きき湯です」と商品名を重ねる。なかなかの暴走っぷりだった。その後「乳酸菌飲料1000」を飲むと語る新沼さんもさすがだった。

つばきファクトリーをバズらせようチャレンジ

ポンポンをトスしてつばきファクトリーですと言ってキャッチ。
チアのゆうみという異名が生まれていた。実際上手だった、トスが高いので余裕がある。ポンポンでセクハラをする谷本さん。2人くらい落として失敗。岸本さんはだいたいに於いて出来そうなのに出来ない担当。

ダンスリレーは12人が縦一列に並んで行うのだが、2公演目はなぜか秋山さんがその順番を決める先生という役回りで、そこに妙に時間をかけていて面白かった。最初は谷本、次がゆうみ、次がFeat.KIKIといいう謎の呼び方で、最後の方はマリリンふんふんとか、八木さんは「たわし」だった。衣装のフリース素材のことか? 誰かに秋本さんが「そんなんだと後ろに回すよ」と言って最後尾の八木さんが「後ろは駄目なんですか?」と返す、この辺のやりとりはDマガ感があって良かった。曲は「スキップ」で、こちらは冒頭の谷本さんがかなり怪しかったが、終盤のリレーが見事だった。八木さんがハート作ってカメラ(というかスマホか)に近づいていくのとかかわいかったです。秋山さんの采配すごい。

チーム対抗キャメリアLP杯

優勝は新沼さん小野田さんと浅倉さんの名古屋チームだった。浅倉さんはどうにしろ優勝できるシステムだ。名物詰め合わせみたいなのを手に入れていた。その後に千葉のお土産を手に入れる敗者復活戦みたいなのを全員でやっていた。ポーズを揃えるという定番のゲーム。卒業式というお題でみなさんが卒業証書を受け取るポーズをする中、筒を持って正門で記念撮影をする人の岸本さんと、卒業生起立の瞬間をする(要するにただの直立)谷本さんが浮いた。浅倉樹々というお題では、犬のポーズとロックのポーズ(メロイックサイン)とエルのポーズに分かれていた。ように見えていたのだが、よく見ると浅倉さんはさにこポーズをしていて、崩れ落ちていた。Be元気でさにことKを表した新ポーズをとっていたので、それが脳裏に焼き付いていたのではないかと推測されるが、面白かった。その後泣きの一回ということで同じお題でもう一度。ゲームとして成立してないようなものだけれども、今度は谷本さんがさにこポーズをとっていた。さにこの呪縛が強い。

サプライズコーナー

楽曲を振り返り、それぞれの曲が浅倉さんセレクトだとわかったところで2公演目のサプライズ。ファン代表の浅倉さんへの送辞(とは言っていなかったけれども)。コロナ対応がもう少し厳重な頃だったら実現しなかっただろうと思うと滑り込みな感じだ。メールを受け取った時は1人かと勝手に思っていたが、4人も続けて挨拶をしていた。それぞれがそれぞれの思いを語っていて、それはほぼ同じ内容になるのだが、正直に直球をぶつければ皆思いは同じだし、同じということが会場の結束というか一体感を産んでいたように思う。自分はいうならばリトキャメ新規のようなものなので、それまでのファンの方々の思いの蓄積と言うのには敬意を表したいし、それぞれの持つ時間の重みが感じられた良い挨拶たちだった。浅倉さんは途中から泣いていた。続けて2公演目までに集められたファンからのメッセージカードがステージに登場した。空気を読まずに進行する天の声が浅倉さんに感想を求めるが、それどころじゃない感じだった。サプライズのために台本を用意できないから天の声だったのだとは思うけれども…。

最後の挨拶は八木さんが泣き出していて子供みたいになるという何度か見た光景だった。やっと仲良くなれたのに…というのがリアルだった。来る時のバスが隣だったらしい。そこから連鎖して、河西さんも落涙しながら話していて、秋山さんは泣くのを堪えながら話すために身振り手振りがやたら大きくなり演説しているみたいだった。真琳さんは浅倉さんの熱い思いを受け継ぎたいと言っていた。山岸さんは浅倉さんの人柄を「広大な心」と表現していてさすがだった。谷本さんは千葉のお土産を諦めておらず、浅倉さんを動員して交渉しようと話していた。

谷本さんがここで話していたつばきのFCイベントのアットホームな感じというのは今日のイベントに参加してよく分かった。Juice=Juiceのイベントともまた違った、なんというか一緒に作り上げていくというか成立させていく感じというか。

岸本さん

想像以上にゲームが多いイベントだったが、岸本さんの各方面に対する気配りと愛に溢れた進行が素晴らしかった。一人だけ外の視点を持ってイベントに向き合っていて、なくてはならない存在だった。歌唱における存在感はもちろんのことなので、遠い先々のことが少し心配になる1日だった。

浅倉さん

COVID-19以降初めに行ったコンサートでaikoの「カブトムシ」を歌う浅倉さんを見たのが記憶に残っている。あのとき見せたストレートに感情を伝えるくせのない歌声というのがグループだと発揮する場面がそう多くないように、個人的には感じていたのだが今日のイベントでそれぞれのユニットの中で歌う浅倉さんの歌声は美しかった。ソロとしてどんな活動をするのか、オリジナル曲があるのかはわからないけれども楽しみだ。

最後の挨拶は詳細を記憶できていないが、とてもストレートに今の感情を表明していて良かった。得たものを今後の活動にも繋げていきたいと言っていて、頼もしかった。