この世のもの

見たものと考えたこと

POPPIN' BASE in KYOTO 2023 於KBSホール

京都にJuice=Juiceが来てくれるということで見に行った。自宅から自転車でJuice=Juiceを見に行くというのは東京に住んでいた時もしたことがないので嬉しい限り(初期植村さん風)だ。

なんなのかはよくわからないアイドルイベントで、明日は別名義のイベントでもっとたくさんアイドルが出るみたいだ。会場はKBSホールというテレビ局の中にあるホールで、妙なステンドグラスが背景にあって祝祭感はあった。別に音楽専用の場所ではないので音は全く良くなかったが、次第に慣れた。

出演は、HKT48 / 群青の世界 / Juice=Juice / フィロソフィーのダンス、でタイムテーブルは開場まで非公開とのことだったのだが、大雨の影響(で新幹線が止まった影響)で開演が遅れ、結局公開された。私は天気が良かったもので呑気に当初の開演時間前に会場に着いてそのことを知ったのだった。途方に暮れたが一度帰宅して、もう一度出かけた。好きなものというのはそう簡単には見られないものなのだな。

出演順は結局OAの方々(AIBECK)の後に群青の世界→フィロソフィーのダンスHKT48→Juice=Juiceだった。大阪城ホールの公演に続いてまたトリだ。9時までに終わる程度の遅れで済んで良かった。

フィロソフィーのダンス
  1. Gimme Five!
  2.  ダンス・ファウンダー
  3.  すききらいアンチノミー
  4.  熱風は流転する
  5.  シスター
  6.  シュークリーム・ファンク
  7.  ライブ・ライフ

他のグループは全部初めて見るグループで、音源を持っているのはフィロソフィーのダンスだけだ。最近メンバーが変わって5人組になったようなのだが、メインボーカルの2人が健在なのであまり印象は変わらなかった。むしろ曲の雰囲気が変わっていて、メジャーデビュー後楽曲の制作陣が変わったらしい。奥津マリリさんの歌のうまさ、声の個性と魅力は圧倒的だった。自分が知っているアイドルで一番歌が上手いんじゃないかと思った。繊細で色っぽくて技巧的だった。日向ハルさんももちろん凄かった。久々にヤナミューとお互いの楽曲をカバーしたCDを聴いて、ヤナミューロスになっている。佐藤まりあさんもかわいい声で安定していて、特にコーラスとしての歌声が良かった。ナイスガールトレイニー出身らしいので、井上さんと旧交を温めたのかも気になる。フィロのスのパフォーマンスはJuice=Juiceの皆さんにも刺激になったと思うし、感想を聞いてみたいところ。

Juice=Juice

江端さんが凱旋(日本武道館で勝利を収めて帰郷するのだから凱旋と言っていいと思う)公演で、登場の前から「きさき」コールと黄色いサイリウム点灯があり、良い雰囲気だった。川嶋さんが加入したので、今後京都での催しが何かしらあるにせよ、シンプルな「きさき」コールをできるのは今回だけかもしれない。HKT48への声援が大きかったので、終わったらフロアががらがらになるかと心配したがそんなことはなかった。

  1. ロマンスの途中
  2. POPPIN' LOVE
  3. G.O.A.T.
  4. プライド・ブライト
  5. STAGE~アガってみな~ 
  6. あばれてっか?! ハヴアグッタイ
  7. GIRLS BE AMBITIOUS
  8. Magic of Love (J=J 2015 Ver.)

声出しという意味では2.と3.が初めてか。大阪城ホールと似たようなセットリストで来るかなと思いきやだいぶ違った。シングル曲が2曲だけで、「ひとそれ」がないのも珍しい。外部のイベントだと格好良い曲を並べることが多かった最近だが、今回はとにかく盛り上がり重視のセットリストで、武道館公演の番外編という感じがした。月曜日の余勢を駆って土曜日、みたいな。実際(少なくともJuiceのファンは)盛り上がっていたし、メンバーの勢いも感じた。それにしても「あばれてっか」をやるとは思わなかった。

昨日発表された通り、有澤さんは頸椎椎間板ヘルニアでパフォーマンス制限。どんな形になるかと思ったが、首に柔らかいコルセットを巻いて、回転椅子に座って下手の端に位置していた。結構コルセットが大きいのだが、本人はいつも以上に元気にしていて、井上さんだったかがMCでヘルニアの件を伝えているときも爆笑していた。実際歌声はいつも通りで、振り付けに応じて華麗に回転もしていた。改めて見ていると有澤さんが担うパートの重要性に気付かされる。

江端さんは武道館で見せた目覚ましい成長ぶりを裏打ちするように今日も素晴らしかった。地元+コールの効果かいつも以上に表情が明るいように見えたし、美しかった。今日もまたより好きになっている。「GIRLS BE AMBITIOUS」では「京都大好きサブリーダ…あサブリーダーって言っちゃった違う違う」的なミスを犯し、井上さんに直後にいじられていた。MCで改めて言ってみるが(「京都大好きな私の武器はハスキーボイス」みたいなのを言いたかったらしい)全然上手く言えていなくておかしかった。最初のMCでも段原さんに凱旋の挨拶を促されるも全然「ただいま」と言わないとかもありました。大事なところで決められないキャラに定まるのはまだ早いと思うので気を取り直してほしい。

井上さんが声の調子が異常に良かったのか、とにかく120%くらいの声量とビブラートで聴いていて非常に気持ちが良かった。なんなら武道館より良かったかもしれない。

工藤さんが髪を切ったように見えた。気のせいかも。

入江さんはPOPPIN' LOVEで関西弁セリフ(江端さん監修で京都版かな)を。セリフの後に声援を受けるのは初めてかもしれない。今までどうしていたっけ、拍手か。ようやく声をかけられて良かった。入江さんも声の力強さが印象に残った。

石山さんは今日も客席を煽っていたし元気だった。髪型がちょっと「間違いじゃない 泣いたりしない」の真琳さんっぽくなっていた。似合う。「Magic of Love」の最後では有澤さんに抱きついてというか絡みついていた。

遠藤さんは立ち位置が端になることが多くて、有澤さんとアイコンタクト取ったりしていた。「POPPIN' LOVE」の曲中の表情がころころ変わってどれも魅力的なのだが、映像にはあまり残らないのでライブでは注目しておきたい。

というように全員に注目したいのだが、同時に見られるメンバーは限られている。今日は本当に困ってしまった。