この世のもの

見たものと考えたこと

つばきファクトリーの夏祭り 2022 ~灼熱~ 於河口湖ステラシアター

ステラシアターは初めてだ。約3000人入るらしいのだが、摺鉢状でかつ傾斜が急、コンクリートの座席はとも線が引かれているだけの距離感なので小さく感じる。今回はコロナ対策の一つおきのではなくフルに観客を入れているので、メンバーからはうちわも含めて顔がいっぱいあるという感想があった。当日券も売られていて完売ではなさそうだが、見たところ上部数列に空きがあるくらいでほぼ満員だった。平日なのとアクセスを考えたらかなり埋まったと思える。天候が不安定なのもあって屋根は終始閉じていた。開演直前にステージ後方の可動式壁面が開放されて、富士山が見えるのだと思うが森しか見えない。気温も20℃そこそこの涼しい中での公演だった。客入れBGMがハワイアンだった。音が途切れ途切れの曲があって不安になるが、本編ではそんなことはなかった。

グッズ列に並んでいる間(3時間くらいかかった、計算は電卓なのでキャッシュレスにしたからと言って速くはならない)にリハーサルを全て聴いていたので、曲目は大体分かった状態で見た。その当日リハーサルの大半で山岸さんがおらず(歌割の認識が曖昧なため違う人もいなかったかも)、かなり心配していたが、リハーサル終盤にアイドル天職音頭で声がしたのでほっとした。ブログでは確か一度もリハーサルに参加できなそうという話が書かれていたが、前日に公開された動画には居らしたので少し復帰が繰り上がっていたのかもしれない。

昼公演では山梨県知事が開演直前に岸本さんの影アナで紹介され、最初に挨拶していた。こういう時は無駄に盛り上がる客席。声援禁止でなければ名前が呼ばれたことだろう。この人が色々と私的な問題が報じられている、あまりアイドルに関わってほしくないタイプの人だと知ったのは終演後。

今回は昼夜とも1階最前列という幸運ぶりで、見える景色はステージのみでステラシアターに居るという感じは少ないものだったがそんな文句を言ってはいけない。距離としてはリリースイベントで整理券が2桁くらいだった感じだろうか。つばきファクトリーの皆さんを近くで見たのは大阪イベントに出ていた岸本秋山福田各氏以外は初めてだ(ハロコン仙台などはかなり近かったがあまりつばきファクトリーの記憶がなくてなんだか申し訳ない気持ち)。山岸さんはたぶん研修生の時にハロコンの通路降臨で間近で見たことはある。目が大きくで驚いた記憶がある。ともあれ近くで皆さんを拝見して、みんな実物はよりかわいいなという凡凡たる感想を抱いた。昼公演は特に「照明<自然光」だったので、肌の色がよくわかったし、夜公演よりもサイド寄りだったため、距離としては近くメンバーの位置によっては見上げる形になってしまうくらいだったため、顔の部品がそれぞれに印象に残るくらいに見えた。山岸さんの歯並びの良さとか。

イベント色はあまり濃くなく、セットリストが夏仕様なカバーを含んでいるだけでトークもほぼない状態の純然たるコンサートだった。本日は涼しく、かなり動きやすい気候だったからよかったけれども、これで真夏日とかだったらかなりハードなことになっていたと思う。過去の天気を見ると、河口湖町も7月後半から8月上旬にかけては真夏日が散見される。タイトルとはやや趣を異にするが、メンバーの体力を考えたら涼しくて良かった。富士山は全く見えなかったが。最後に谷本さんが涼しくてよかった的な正直な感想を述べていた。

山岸さんは昼公演では明らかに疲れているように見えた時もあったし、新曲では涙ぐんでいた、というか泣いていた。最後の挨拶でも。しかし歌は全く影響を感じさせなかったし、ダンスの見せ場ではしっかり決めていた。新曲もあって不安だったろうと思うけれども、昼夜やりきっていた、むしろ夜公演の方が調子良さそうに見えた。

衣装も作戦会議で確か言及のあったメンバーカラー衣装で、ギンガムチェックを基調としたセットアップのものだった。12人になってここまでメンバーカラーを全面に押し出したものは初めてじゃないだろうか。改めて見るとつばきファクトリーの皆さんはそれぞれのカラーがよく似合っている。こぶしファクトリーと対比しての淡色がオリジナルメンバーにはあてがわれていたのだけれども、それが今のグループの印象に繋がっているのが面白い。辛夷の色と椿の色とでは椿の方がビビッドなのだが。淡色以外のメンバーでは特に秋山さんの赤が他が考えられないくらいだし、八木さんのオレンジは最初ぴんと来なかったが、ステージでの「陽」なオーラは唯一無二ものであり、今回の衣装でさらに強調されていた。衣装の形状とか装飾とかはメンバーの意向が取り入れられているらしく、新沼さんの白さを強調するような白い首飾りとか岸本さんのエスニックな感じのアクセサリーとか小野田さんの多量のリボンとか河西さんのちょっとヒーローみたいなコルセットベルトとか八木さんのメイド風?なレース襟と裾のフリルとか、どれも皆それぞれの良さを引き出していた。真琳さんで特筆すべきはやはり腕の白いレース飾りで、これはアドレナリン・ダメ衣装で私が腕の振り付けが美しく見えると賞賛していたものを想起させた。わーい。

リトルキャメリアン

いつも書いているが、また良くなっていた。この時期は会う度大きくなる姪や甥のような成長ぶりだ。4人とも総じて声を張り上げなければ歌えないところを任されるようになってきていて、そしてそれをこなしていた。

河西さんの力強さにはビブラートが生かされているし、「Go to the top!!」では岸本さん小野さんに引っ張られるようにパワフルな歌い方をしていた。たまに照れが見られるような時もあるのだけれど、この曲の時はやりきっていて本当に格好良かった。他の曲でも以前より表情が柔らかくなった気がするのは緊張を処しやすくなってきたのかもしれない。コミカルな表情が得意そうで、一番伸び伸びしているように見える。近くで見ていて、かわいいという言葉がつい口に出てきてしまうのが河西さんだった。あんな顔の人が実在するのが驚きだ。顔が整っているのも鼻筋が通っているのも現実だった。自然光の中で見る河西さんは肌の色がとても綺麗で、肌が白いつばきファクトリーの中ではちょっと異色な、明るい褐色だ。ちょっとだけ中近東っぽいというか異国情緒のある顔立ちなので、雰囲気がいや増す。

八木さんは山岸さんと「 Yeah!めっちゃホリデー」を歌ったのだが、これが凄まじく良かった。別にこの曲は好きな訳ではないのだが、松浦亜弥を歌う八木さんの歌声が普段の八木さんそのものではないのだが、松浦さんの物真似でもない、多分八木さんの中のアイドルイメージを具現化したような歌い方で、これは他では聴けない。やはり八木さんは金澤さんを彷彿とさせるところがあって、どんな曲も八木さんの色になるし説得力がある。生で見る八木さんは手足が長く顔が小さく目と口が大きかった。笑うとトトロみたいだった。こんな人が実在するんだなという、何かアニメというよりは漫画のキャラクターのような存在感だ。もともとの歌の上手さがステージでも(レコーディングでも)どんどん発揮されてきていて、新曲でも常にいいところの歌割を手に入れている。表情の良さは相変わらずで、間近でそれを見て完全に心を射抜かれてしまったような感じだ。こんな存在感の人はなかなかいないんじゃないかと思う。

シャボン玉における豫風さんが強かった。モーニング娘。への思い入れが伝わってくる熱い歌唱だった。ちょっと泣けた。特に夜公演は髪を振り乱しながらダンスしていたのが印象的で、つばきでもこんな豫風さんが見られる曲がいつかあると良いと思う。昼夜通してみると、豫風さんが歌い方を変えているところがあるのに気づく。しゃくりあげたりがなったりと色々細かいことのできる人なのでそこも面白いのだけれど、変えているのがその時の感情の発露なのか技術的なことなのか何か別な理由なのか気になるところだ。衣装はさくらんぼをスカートの縁にたくさんつけて、イヤリングもさくらんぼ、襟の形はセーラー風とらしさが出ていて言ってしまえば幼さを強調した感じなのだが、曲によっては表現がシリアスなのでそのギャップが面白かった。あとウエストが細すぎて心配になった。頭部と同じくらいじゃないか。

「ドットビキニ」は今回の企画のユニット曲ではなく、12人でのカバーではあるのだが、ソロパートなどメインの歌唱はリトルキャメリアが担当していた。これはスマイレージの人数感もあると思うけれども、良い趣向だと思った。この曲に限らず4人がまとまって歌う場面があるとなんだか感傷的な気持ちになる。これがエモいというやつか。夜公演はこの部分が「マジグッドチャンスサマー」で、こちらは冒頭は完全に4人だった。セリフは当然のように八木さん。「あっちゃん!」のところで谷本さんが前に出てきたがそんな呼ばれ方したことあるのか。武道館の「うるわしのカメリア」から考えると4人のユニゾンの力強さは圧倒的で、今後もこういった機会を作ってほしい。さにこさん(と八木さんが呼んでいた)にも。

本日の真琳さん

真琳さんは恋の呪縛を1人で歌った。有澤さんが選曲、確か。結構後半辛そうだったが、かなり太い声を出したり、がなりっぽくしてみたり、色々と工夫をしているのが伝わってきた。オリジナルにはない要素だったし、もっと若々しい感じに歌うこともできると思うが、真琳さんの解釈は歌詞の気の強さに寄せているものだったのだろうと、曲中の表情にもそれを感じた。眼光の鋭さも含め、ソロでステージに立つオーラを感じる(贔屓目は多分にある、というか私の文章は全部そうだ)し、だからこそ抽選で当たった時に周りのメンバーの納得感があったのだろう。MCではたくさんの客の前でソロで歌う経験はなかなかなく、夜公演では昼よりもなぜか緊張したと述べていて、多分客数としてはハロコンでも近いものは経験ありそうだけれども、やはりつばきの単独の客とは見え方とかプレッシャーが違うんだろう。メンバーが客層をどう捉え、どうパフォーマンスしているのかというのは興味深いテーマだと思う。
だいたい近くにいるときは真琳さんを見ていたのだが、表情を歌詞とリンクさせるのが上手だ。前にも書いたか。どの方向の感情にしても、本人の気の強さが出ていて、八木さんとの女優ペアで並んでいると、その解釈の違いが見えて面白かった。カバー曲や新曲でもなかなか歌割は少なくて勝手に気を揉んでしまうが、与えられたところについてはいろいろな形で表現しようという意欲が感じられるものだった。「アドレナリンダメ」のソロが全体的に力強くなっていていて、「私が」のところが特に決まってきてるのが曲全体にしてもプラスになっている気がする。ここは大事だ。

昼公演では冒頭の挨拶でコメントをして、「皆さんに身を焦がしてもらえるように」、とのことでした。「弱さじゃないよ、恋は」の自身のソロパート「切実に身を焦がすこと」からとったと最後の挨拶では述べていた。最初聞いた時は焦がす、は灼熱の「灼」と意味の近い漢字を持ってきたのかなと思ったのだが違うかもしれない。ともあれ、身を焦がすって慣用句はなかなか恐ろしい表現ではあるし、真琳さんに嵌っている自分は確かにそのような状態で今を迎えている。

他のメンバーとアイコンタクトを積極的にとっていて、その時の笑顔が良かったし、相手が先輩なのか同期なのかでもまた表情が違うのが分かった。同期だと結構変な顔をしていた。舌を出したり。なんの曲だったか、豫風さんになかなか気づいてもらえなくてどんどん近づいて無理やり顔を見合わせていた時の笑顔が良かった。

顔の小ささは巨大なマイクを持っているのではないかというくらいなのだが、その頭部の形も綺麗だと分かった。最近はポニーテールにしているので尚更分かりやすい。前髪が汗でだんだんまとまってくる額の形がよく見えて、球体に近い形をしているのがなんともかわいらしかった。ユニット曲などで一旦退場するたびに前髪は整えられていた。あとは首の長さも髪がかかっていない分際立っていて、現実離れした雰囲気に一役買っているというのが分かる。八木さんと並んで目の前に立っている時とかは、身長とかプロポーションが似通っているので何かそういう2体で成立する彫像のようなものを拝観している気分だった。顔の印象が全く違う2人なのも面白い。真琳さんの口は小さくて開けた時の形が円くてかわいかった。自分の歌割以外も口ずさんでいるので、見ていて楽しい。笑顔も以前に増して柔らかくなった気がする。目が線になっていて、ありがたい表情をしている。拝観している気持ちだ。

夜公演の挨拶では「こんばんワラビー」と言っていた(昼公演では「こんにちワラビー」)のだが、浴衣なのもあってそれがよりお淑やかで高貴な感じがした。17歳の夏の思い出ができたということで、何よりだ。退場時には今日も昼夜とも投げキッスをしていた。最近ふなっしーみたいになりたいとブログ(のタグ付けなど)にやたら書いているのだが、佳林さんが昔物真似していたなと言うのを思い出す。どうなりたいんだろう、読めない。

印象に残った曲など

「断捨イズム」という曲の良さが発売時にはよく分からなかったのだが、この昼夜(と漏れ聴いたリハーサル)でかなり好きな曲になった。この曲のAメロって結構格好良く歌うのが難しいと思うのだが、つばきの皆さんは決めているし、こういう時の小野さんの頼もしさがやはり際立つ。あと真琳さんのソロが地味に良い、ここは声の出し方が上手くなったなー、と特に思った。

「弱さじゃないよ、恋は」は皆さんのクオリティが上がっていて、やはり今年はこの曲が一番好きかもしれない。コンテポラリーな振り付けがストリングス調のトラックとよく合っている、その練度が上がってきてグループ全体を見たときにで見て一つのパフォーマンスとしての完成度が高い。歌詞が自然に心に届くのがこの曲の魅力だと思う。曲中と最後の全員が寄り添うパートはこんなに綺麗な人たちが集まっている状態を目にしていいのかと後ろめたさが生じる。

「サマー・チャレンジャー」はだいぶ耳に馴染んできた。振り付けの練習がYouTubeのはぴすごに上がっているが、現場でも練習が行われた。秋山さんの後ろさぼらないでーとかの煽りが面白かった。曲中には浅倉さんが振り付けを促す様子がロックだった。頬を拭うというよりは肘打ちみたい。この曲の振り付けはシンプルなものが多く、しかもかわいい。シンプルゆえに真琳さんの動きのしなやかさが生かされていて、特に美しくかわいらしかったので、注目することをおすすめしたい。冒頭はリトルキャメリアの4人がフィーチャーされており、今日の衣装はメンバーカラーだったためカラフルかつフレッシュだった、とにかくいい曲だ。

当日リハーサルでも伏せていたと思われる(記憶を失っているだけかもしれないが)新曲が披露されて、これまた中島卓偉曲(詞も)の「君と僕の絆」。ひとりじゃないよ、という12人で歌わないと、という曲だったので山岸さんを含め全員で歌えてよかった。本当に。こういうメッセージ性の強い曲を歌い上げるときの八木さんの表現力というのは今後も生かされていくと思う。しかし、新曲になるとつい、真琳さんの歌割がどれくらいあるか気になって身構えてしまうのは困ったものだが生態だな。この曲は夕陽の中で歌うと良さそうということでセットリストが組まれたようだが、当然ながら曇りのため、夕陽の色合いはなかった。あえてそこに触れるMCは好感持てるが、またの機会という話になっていた。

セットリストで印象的だったのは、去年のシングルの3曲が全て入っていなかったこと。確かに夏祭り感はない。加入前のオリジナル曲だとどうしても小片さんの歌割をリトルキャメリアで分け合うような感じになってしまいがちな中、今回についてはカバー曲が多かったことでそれぞれの今の特性にあった場所を歌えていたように思う。「一丁目ロック!」と「本気ボンバー‼︎」が回替わりで、Berryz曲が「マジグッドチャンスサマー」「恋の呪縛」も入れると4曲というのは結成当時の経緯を感じさせる。

アンコールは「今夜だけ浮かれたかった」と「ハッピークラッカー」

昼公演では灼熱Tシャツを白黒分かれて着ていて、真琳さんは黒だった。私も黒を買っていた。アルファベットロゴをシンプルにデザインしたのがニューウェーブバンドっぽくて良い。蓄光はそれほど強いものではないので直前に強い光を当てて真っ暗にしないとなかなか分からなそう(秋山さんが夜公演でサイリウムを消して照明を暗くするよう頼んだのだが全然光っているのは分からず。しかし光って見えたってことにしようという強引なまとめが良かった)。昼の「ハッピークラッカー」ではシャボン玉が会場に噴出されて、それが結構な量だった。シャボン玉越しに見るメンバーの神々しさは、現世とは思えないものだった。
夜公演は昼に比べて再登場に時間がかかっていたため何らかのトラブルかと思ったら、全員が浴衣を着た状態で登場し、この日1番のどよめきが起こった。私も浴衣でアンコールは頭の片隅で期待していたが(はぴすごでも浴衣衣装は真琳さんが案として出していた)、着付けが間に合わないだろうし、今回の夏のハローのグッズにあったような浴衣風の衣装が可能性としてはあるかくらいに思っていて、ステージ衣装はそうではなかったのと昼公演アンコールがTシャツだったのとで完全に不意をつかれた。浴衣は今回のグッズで着用のものとも違うものだが「風」ではなくそのもので、何か工夫はあるのだろうがアンコールまでの時間に仕上げたスタッフに賞賛を送りたい。私が見た限りでは急拵えのためにみっともなくなっているような人はいなかった。メンバーカラーを意識した、かといってけばけばしいものではない、緩めの色の縛りでメンバーの意向も多分に反映されているであろう浴衣は皆さん良く似合っていた。河西さんの水玉はちょっと童感があったが、本人が気に入っていたらそれでいい。真琳さんは青い椿と黄色い水玉模様*1の浴衣で、私は青と黄色の組み合わせ(ウクライナというよりはスウェーデン)が配色の中で一番好きなので、気が合うなと思って嬉しかった。今まで「青椿」というのを真琳さんはことあるごとに強調していて、会場の幟にもそれを描いていたが、一貫性があって素敵だ。顔立ちが「和」なので、とにかく浴衣の似合い方が完璧だった。グッズのも良かったけれどもこちらもなんらかの形で残してほしい、映像は残るだろうけれども。秋山さんは赤椿で、コントラストのはっきりした浴衣がとても本人に合っていた。最後の挨拶で新沼さんが「好きな人の浴衣見られるのって嬉しくないですか?(大意)」と言っていて、確かに本当に嬉しい出来事だった。「今夜だけ浮かれたかった」はMVでも浴衣が出てくるが、今回はパフォーマンスで、フォーメーションなども浴衣で動き回れる範囲に変更されていたように思ったが気のせいかもしれない。ダンスも浴衣でできる範囲でやっていて、真琳さんはちょこちょこした動きを多分意識的にやっていたし、八木さんは結構構わずに振り付けをしていて人それぞれだった。小野さんの歌声が浴衣でも変わらず伸びていてちょうど目の前だったのもあって印象的だった。最後の挨拶では岸本さんが感極まりながら感謝の弁(世の中が大変な時に私たちのこの場を選んでやってきてくれて嬉しい。大意)を述べていて、胸に迫るものがあったのだが、虫に怯える谷本さんの奇声が挟まってしまった。まあ生理的に受け付けないものは仕方ない。夜はラストの「ハッピークラッカー」終了後、ステージ後方で花火が打ち上がった。ちょっとコンサートで上がる花火として想像するものを超えた量で、多すぎないかとも思ったが、花火を見るなどということから長年遠ざかっていたので久々に見られて嬉しかったし、ステージで眺める浴衣での後ろ姿の皆さんも含めて夏の思い出になった。

 

私のアイドルに対する気持ちというのは尊敬であり崇拝であるのだが、今日もまたその思いが強くなった。自分の人生に今後このような良いことがあるだろうか。そう思うと暗い気持ちなるが(良いコンサートを見るとしょっちゅうそう思っている気もするが)、小野さんが言っていたように、この日のことを思い出して頑張れるような、そんな人間になりたい。

サッカーのように当日調子の悪い選手をスタメンから外したり、アクシデントがあった選手を交代させたりできず、欠員が出たらそのまま戦わなければならないし、全員がフルタイム出場しなければならない。それを毎回おこなっていることに敬服するし、準備と並行してツアーを行い、コロナが蔓延する中でこの日に調子を合わせることの難しさは想像に余りある。だからこその岸本さんの挨拶だったと思う。私は一方的に崇拝することが性に合っているのでメッセージをお伝えするような場には足を運ばないのだが、ブログのコメントやら手紙やら、なんらかのリアクションを伝えることもできればと思う(リミスタへのメッセージとかはいい機会だったりする)。もちろん、佳林さんが言うように会場に足を運ぶことが最大のレスポンスだと思っているし、彼女たちから受け取れるのはパフォーマンスだと思っているのでそれは無理のない範囲でつづけていきたい。

その他

グッズ購入のサービスや抽選会の景品でボディペイントシールが配布されていて、客でしている人はあまり見かけなかったが(もったいないと思ってしまいがちなオタクの性)、夜公演では皆さん見える部分の肌に色々と施していた。真琳さんは肩に「ゆうみ推し」と、同期愛を感じさせるものを。秋山さんは腰とかも含めて4箇所くらい貼っていた。八木さんは「さおり推し」とヤギイラストを並べたものを肩に貼っていて、アンコール時は浴衣だったので袖を捲り上げてそれを見せていたのが微笑ましかった。

ペットボトルホルダーというのを、今まで手拭いを巻いたりお茶のおまけなどを使用していたのだが、今回のグッズを買ってみた。多分まともなものを買えば普通そうなのだろうが、保冷性が高くて驚いた。1時間前に入れたものがぬるくなっていない。断捨ISMとはかけ離れているが、買ってしまったので使おうと思う。ペットボトル飲料は普段はあまり買わないが、多分保冷性のないマグボトルとの組み合わせでもいけるんじゃないだろうか。

岸本さんもはぴすごの最新回を見返すと発見があって面白いということを言っていたが、作戦会議はどれもコンサートを見終えた今見ると答え合わせ的な面白さがあると思う。ちょっと体力的にすぐにはできない、が次の記事で。

 

セットリスト

  1. アイドル天職音頭
  2. アドレナリン・ダメ
  3. ナインティーンの蜃気楼
  4. 恋の呪縛 (福田)
  5. Yeah!めっちゃホリディ (山岸・八木)
  6. ドットビキニ/マジグッドチャンスサマー
  7. 私がオバさんになっても
  8. My Darling ~Do you love me?~
  9. サンバ!つばきジャネイロ
  10. レインボーピンク (浅倉・小野田)
  11. シャボン玉 (新沼・秋山・豫風)
  12. GO TO THE TOP!! (谷本・岸本・小野・河西)
  13. 一丁目ロック!/本気ボンバー‼︎
  14. 弱さじゃないよ、恋は
  15. 君と僕の絆
  16. サマー・チャレンジャー
  17. 三回目のデート神話
  18. マサユメ
  19. 断捨ISM

Encore

  1. 今夜だけ浮かれたかった
  2. ハッピークラッカー

lp.p.pia.jp

 

 

 

 

*1:あとで写真見たら青と黄色の椿ではない何らかの花だった