この世のもの

見たものと考えたこと

つばきファクトリー CONCERT TOUR ~シュンカン~ 於日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

ライトピンクがなくなって、すこし寒色が多くなった感のある客席だった。浅倉さん卒業を待って始まった(聞こえが悪いか)ツアーもまだ2日目、グッズを開演前に買おうかと思っていたのだが、いつも買っている2L写真が会場販売されず、通信販売限定になっていたのでやめた。今後ずっとそうなってしまうのか。佐川急便のお世話になり続けるのか。

セットリスト
  1. 七分咲きのつづき
  2. スキップ・スキップ・スキップ
  3. うるわしのカメリア 
    MC
  4. ふわり、恋時計
  5. 春恋歌
  6. ハナモヨウ
  7. 純情cm
  8. 三回目のデート神話 
    MC
  9. メドレー 
    恋のUFOキャッチャー×アイドル天職音頭 
    ~だからなんなんだ!×断捨ISM/岸本、小野田、秋山、河西、福田 
    〜約束・連絡・記念日/山岸、新沼、谷本、小野、八木、豫風
  10. 独り占め 
    MC
  11. マサユメ
  12. 間違いじゃない 泣いたりしない
  13. 涙のヒロイン降板劇
  14. アドレナリン・ダメ
  15. 愛は今、愛を求めてる 
    MC
  16. ふりさけみれば… 
 
新曲「七分咲きのつづき」

シングル出たばかり(と言っても2ヶ月は経つけど)なので新曲があると思っておらず、意表をつかれた。ライブ用新曲とのことだったので、アルバムが出るまでは音源は聴けないかもしれない。すぐ配信してほしいけど。
河西さんと真琳さんの2センターと言って良いような曲だった。曲調があっているとかよりもこの2人を押そうという作り手側の意思を感じた。八木さんも豫風さんも見せ場はあった。例によってどんな曲だったかは思い出せないが、作詞 山﨑あおい/作曲 KOUGAなのは字幕で確認した。春らしい爽やかな曲調だったけれども、歌詞はストレートに明るいというよりも色々と屈折と強い意志とを感じるものだった、と思う。とにかく何に感動しているのか定まらないが、1曲目から泣いていた。年のせいか泣いてばかりだ。
このツアーの前半衣装はこの曲のためのものと言ってもいいくらいの、スキップ・スキップ・スキップと色味は少し似た(あれは紫が基調だが)、パステルカラー+白の衣装だった。ピンク系統と水色系統の素材が使われていたが、真琳さんは珍しくピンク色主体の衣装だった。ちなみに岸本さんだけロングパンツで他の皆さんはスカートだった。

スキップスキップスキップ

山崎あおい児玉雨子の流れは強いなと思う冒頭2曲。このコンサートではどうしても浅倉さんのところを誰が歌うのかということが気になってしまうのだが、まあだいたい思い出せない。

うるわしのカメリア

これは全員で歌うのは初めてなんじゃないだろうか。最初の武道館でリトルキャメリアンだけで歌っていた曲なので、4人には思い入れのある曲だと思う。ユニゾンの多い曲だが、今のつばきファクトリーのユニゾンは非常に聴き心地が良い。たぶんソロパートと歌いわけをしているんじゃないかと思う。癖のつけ方とか。

ふわり、恋時計

Aメロの小野さんと浅倉さんのところが真琳さんとになっていた。この2人の組み合わせが非常に良かった。割と低音が魅力的な2人だと思うのだが、このパートによく合っていたし、声の重なりも綺麗だった。曲調の統一感と、季節感があるのがグループの強みだと改めて思わされる。

純情cm

こちらもAメロの小片さんと浅倉さんのところが河西さんと真琳さんになっていた。関係性とか歴史とか色々感慨深いが、2人とも格好つけた表情が得意なので、単純に見応えのあるワンシーンだった。

メドレー

というかマッシュアップだった。恋のUFOキャッチャーとアイドル天職音頭を混ぜるなんてよく思いつくなと感心する。混ぜ方が凝っていたのと、さらに合間合間に色々と音が加えられたりと非常にワクワクする展開だった。断捨ISMとだからなんなんだ!はほぼメロディのないパートがあるのを複雑に混ぜていたのでなかなかスリリングだった。この部分は5人だったのだが、そこまでも徐々に人数が変化していっていた、と思う。断捨ISMの歌詞をラップ調に混ぜ込むのをここもまたゆうまりんが担当していて、このツアー大活躍じゃないか嬉しい。発音のキレという意味では河西さんが、フローの美しさという意味では真琳さんが良かったかと素人ながら(全部そう)思った。だからなんなんだ!のダンス、このメンバーみんな良かったが真顔の精度は小野田さんが他の追随を許さない。

「約束・連絡・記念日」は6人と別に人数が少ないわけではないのだが、12人で歌っているイメージが強いと少なく感じる。小野さんはひなフェスであまり調子が良くなさそうで心配だったのだが、今日は絶好調に見えた。高音の伸びがすごかった。岸本さんがいなくなった後は豫風さん秋山さんはもちろんだが小野さんもかなり担う部分が増えるんじゃないだろうか。「だ・だ・だ…」のところをソロで歌う八木さんを見られたのも良かった。

後半の衣装は青と黒が基調の格好いい曲向きな衣装。河西さんとか八木さんもショートパンツだった。岸本さんも。新沼さん(確か)とか豫風さんの履いているプリーツスカートがかわいかった。

間違いじゃない 泣いたりしない

浅倉さんのthat moment in my mindのくだりは八木さんだったのだが、その時の「私をみて!」という感じの前に出る、その出方が素晴らしかった。こういう遠慮しないところが八木さんの美点だと思う。次のステージof loveのところは岸本さんだった。歌詞的にも合っている、というか発表がなくても邪推してしまいそうだ。真琳さんはイントロ終わりで袖にはけてしまって、役どころ多いのに大丈夫かと思ったが英語パートまでには戻ってきた。衣装関係かな。

涙のヒロイン降板劇

これたぶんワンハーフだったのでそれだけが残念。記憶が飛んでいる可能性もなくはないのでそうだったら申し訳ない。この曲を歌うときの声の出し方をみなさんがマスターしている感じがした。ライブなのに落ち着いた感じがちゃんとしている。

アドレナリン・ダメ

冒頭の浅倉さんパートは確か小野田さんだった。ステージ上の移動が多くてなんか大変そうだった。

愛は今、愛を求めてる

この曲は浅倉さんのイメージがあまりなかったので変化を感じなかった。とにかく小野さんが素晴らしかった。

ふりさけみれば…

この曲はライブで見るのが初めてだと思うのだが、近年やっているのだろうか。アルバム曲でそんなに聴いていなかったのだが、いい曲だった。この人数がいると、2グループに分けて声の違いを出しつつそれぞれのユニゾンの美しさも楽しめるというような表現ができて楽しい。2、3人のユニゾンも好きですけど。八木さんがハモっていたように聴こえたのだが、気のせいかもしれない。なかなか内向的な歌詞だが、「かすか」と「春日」をかけているんですね、今更ですが。メンバーは百人一首を知っているだろうか。音源(first bloom)を改めて聴くと、今日のバージョンの方が圧倒的に深みのある歌だったと思う。歴史と進化だ。

 

河西さん

愛知出身の新沼さんにリクエストしてもらってポニーテールにしていた。ひなフェスの時も思ったがパフォーマンスに自信が表れていて、見ていて気持ち良い。独り占めのラストの浅倉さんの「うずくの」も手に入れていたし、他にも色々と出番が増えていた。声のコントロールが自在になってきていて、決めるところは本当に主役、ヒロインという感じの表情と声で決めてくれる。いずれはリーダーになる姿も見てみたいし、浅倉さんのようにグループの芯となる存在になるのは間違いないと思う。

八木さん

愛知県出身ということで気合を感じた。最後のMCではたぶんキャッツのミュージカルナンバーを歌っていて、名古屋で劇団四季のキャッツ公演をやっていて、今日の午前10時が発売だという情報まで言っていた。どうも7月〜9月の公演チケットの会員先行のことのようだ。八木さんもパートが増えているのは間違いないのだが、圧倒的な見せ場はあまりなかったように思う。八木さんも新沼さんに決めてもらった髪型で、頭の上の方で結んでいるのが武将みたいといわれたらしい。髪が伸びているのがよく分かった。

豫風さん

「ハナモヨウ」だったか「三回目のデート神話」だったか(それくらい覚えておいてほしい)で豫風さんの独擅場という感じで要所要所を歌っていたのが印象的だった。歌っている時は曲によって別人のような風貌になるので戸惑わされる。後半の衣装でグレートーンのシャツを着ていて様になっていた。顔が格好いいんですよね。岸本さんをきしめんさんと呼んでいるので名古屋には縁を感じる的なことを言っていました。

真琳さん

ひなフェスでも書いたけれども、息の混じったような独特の歌い方が定まってきた気がする。たぶん「間違いじゃない…」がきっかけになったんじゃないかと思う。新曲でフィーチャーされていることも、浅倉さんから受け継いだパートがいくつもあることもあってコンサート中にスポットライトが当たる機会が増えたのが単純にファンとして嬉しい。真琳さんは明らかに歌えば歌うほど良くなる人だと思われ、以前からの曲のパートの方が完成度が高い。新曲はまだちょっと不安が残る感じがする。それでも役割が増えているのは期待されているということなので、どんどん完成度を高めていってほしい。今回新たに得たパートを全て思い出したいのだが、思い出せないのが残念。「マサユメ」とかでもあったような気がするのだが…。
今日の髪型は昨日の江端さんも思い起こさせるまとめ髪で、MCでは客席がよく見えたと言っていた。江端さんもそうだが頭の形が綺麗なのでよく似合う。そして頭部が小さい…。前半の白い花の形(たぶん)の髪飾りも映えていた*1
声質は大好きだがまだ不安定なところもある歌唱の一方で、ダンスはもう私にとっては完璧に思える。どの瞬間のシルエットも絵になるし、体感も腕もしなやかな動きをするので見ていて心地よい。
表情も相変わらず多彩で、笑顔のバリエーションも豊富だ。ちょっととぼけたような笑顔がスクリーンに大写しになると、みんなが真琳さんに夢中になってしまうのではないかと不安になる。
なんか文章が一層やばくなって来ているので、この辺りにしたいが、今後も礼賛したり崇拝したりするんだと思う。まあ仕方ない。
途中のMC(衣装替えかと思ったらそうではなかった)で秋山さんの聞き間違いを普通に返すんじゃなくて小馬鹿に「はい?」みたいにしていて、先輩に対しても悪い感じが出始めているのが垣間見られた。

 

この演目を6月11日にもう一度みられるのが嬉しくて仕方ない。10人体制が深化しつつあるJuice=Juiceに対して11人体制が始まったばかりのつばきファクトリーなので、変化もより大きそうだ。慣れないコールをするのに手一杯という可能性もあるが…。