この世のもの

見たものと考えたこと

最近買ったハロー!関係の雑誌

 

なんだかんだで結構出る度に買っている気がする。本誌ってまだあるんだろうか。櫻坂の増本さんが表紙。増本さんはいつも通りかなりおかしなことを言っているが、インタビュアーが突っ込まずにそのまま流れているのが面白い。

 

この雑誌は多くが個別のインタビューで、かなり深いところまで聞いているのが有難い。CD journalの奇妙な言動をそのまま載せる無駄の多い構成も好きだけれども。BEYOOOOOONDSのインタビューでは、異口同音にグループの雰囲気の良さを述べていて、それは先日の武道館公演でも伝わってきたことだった。小林さんの稿は加入からの心の変化がわかるものだったし、何より人としての真っ当さが伝わってくる。「大人の集団」になっているのはSeasoningSの3人のもたらしたものだろうし、3年かけて良い方向に導いていった「大人」の存在もあるんだろうと思う。小林さんはグループの中でも特にバランス感覚とか、自分を客観視する力に優れているのが普段の様子からも、このインタビューからも感じる。歌、ダンスの課題点を科目のように捉えていて、1つずつクリアしていくと言うのが大学生らしい。クラシックの道と現状のアイドルとの関係というか葛藤というか、そういうことを話しているのも良かった。別のベクトルを目指している学生が他にもいるというのが心強さになっているようだ。それにしても、話す内容がパフォーマンスに特化しているのがハロプロらしいし、「ハロプロらしさ」をここまで意識しているというのは意外だった。

リトルキャメリア(と本人たちが言っていたのでそう呼ぼうと思う。Camelliaの発音は「kəmíːljə」のようなのでキャメリアは変な気もするが、検索すると結構あるのはCanonとかからの連想か)のうちオーディション組の3人のインタビューもある。加入後しばらく経ってからなので、問題意識が明確になっていてとても読み応えがあった。来歴もかなり詳しく語っていて、河西さんは千夜一夜の内容と合わせると充実する。河西さんは歌のレッスンを受けたことがないというのが信じられないくらいの歌声をしているのだけれども、前回の武道館の悔しさを語っていて、それが最近の活躍の様子に繋がっていると思うと喜ばしい。八木さんはとにかく「闘志」が前面に出ているのが頼もしく、歌割を得られないことへの悔しさを語っている。アドレナリン・ダメはかなり要所を八木さんが攫っているので良かった。BEYOOOOONDSがきっかけでハロプロに興味を持ったというのがなるほどという感じで、SeasoningSも今の八木さんくらいの年齢で入ってきているので、その流れも感じる。真琳さんは話していることが筋道立っていて書き言葉を読んでいるようだ。リトルキャメリアは元来のハロプロファンというわけではなかったのが共通していて、福田さんは姉の影響らしい。「アイドルらしいアイドル」になれるのかという不安を語っているけれども、「異質」と言われる自分の個性についての自信も感じる。そして、アイドルファンは技術を観にきているのではなく、1人の人間として応援してくれているというのも至言だ。

 

 

この表紙はどうしたことなのか。デジタル版だとページ数が多くて充実している。河西さんの緊張感が伝わってくる。WEB版では音楽の話をしている。

websunday.net

 

信頼のブランド、ファミ通。福田真琳さんのグラビア今月のハロ通。紫のレース生地のドレスがとても似合っている。森林がよく似合う。田舎の民家での様子も含め、今の年代にしか出せない雰囲気を捉えていてとても良い。インタビューで語っている「気が強くてワガママ」「負けず嫌い」というのは最近さまざまな場面で現れているので、素が出せるようになってきたのかなと思う。