この世のもの

見たものと考えたこと

宮本佳林バースデーイベント2018 於山野ホール

遠い。今度のクリスマスイベントも遠い(というか同列)なのが分かっている…。

双眼鏡でちょうど表情やダンスがが楽しめる位置でした。演者が1人だと集中できるなぁ。グッズ衣装に、髪の毛を切って標準的佳林さんの髪型といった感じ、80年代アイドル21世紀仕様みたいな。良いと思います。

オープニングムービーも音楽も本人作とのこと。そして1曲目は本人詞曲の20才のBirthday。去年から進化して、編曲も本人でやっていたんだと思う、たぶん。*1 しっかり成立してた。歌詞には特に驚きはないけれども、これまでを振り返る素直な気持ちが表れているもの。自作曲バックの映像が本人とは知らずに観ていたけど、そしてお世辞にもクオリティが高いとは思わなかったけど、だからといって違和感がないのがハロプロ

トーク無しで、ダンストラックで衣装替えのほかは10曲以上を歌いっぱなし。そして全てつんく曲だった。後藤真希松浦亜弥モーニング娘。、2012年以前の曲に集中していたような。今年もスマイレージが多かったかな。客入れ客出しの選曲もしたとのことだったけどそちらもつんく曲ばかりだった(あとは新ミニモニのてんとう虫のサンバとか)。近年の流れに抗い佳林さんにとってのハロプロを貫いている感じ。

舞台で演じることの楽しさを再発見したからなのか、はたまたソロだからなのか、曲ごとの表情の違いが顕著だったのが面白い。それぞれの曲の主人公になっていた。曲によってはオリジナルの歌い手の表情に寄せているようにも見えた。表情で思ったのは、佳林さんは黒目が大きいけれども、横目になったときの白目のコントラストも美しいし、かわいいなと。今更だけれども。

特に印象的だったのが2曲あった。抱いてよ!PLEASE GO ONは随分前のハロコンソロコーナーで歌っていたはず。圧倒的な仕上がり。細かい歌い方の工夫と表情から分かる気迫に涙した。もう一曲が知らない曲だったけれど、ミニモニ。の「ぎゅっと抱きしめて」。こんないい曲があったとは。佳林さんの一番綺麗な歌い方を採用した感じ、台詞もあるし切ない表情も良かった。

ようやくトークがあって、自作曲2曲め。こちらは編曲が去年同様に大橋莉子さん。コールアンドレスポンスがあって、スクリーンに表示(これも自作)されるという親切設計なのでヲタのみなさんは当然すぐに対応できていた。こちらはロック曲で仮に出されたら人気の出そうなサビだった。佳林さんの曲、単に短いという説もあるが、繰り返しが少なくて変化が面白い。

さらにギターを持ち出し、入念な準備のうえ「初恋サイダー」。去年からの向上がすごい。前向いてるし。あとトラックに合わせてることで聴きやすい。

当然これは司会なしなのかと思いきや、最後の最後にさわやか五郎さんが現れてバースデーソングを仕切る、そしてエッグ入りたてのころの音源を2曲流した(その間佳林さんはギターのチューニング)

最後にギターでもう1曲、「君は自転車私は電車で帰宅」。よりギターを聴かせるパフォーマンスだったし、ラストに相応しい曲だった。

アイドル歌手、ハロプロの歴史、歌詞の主人公、そして本人が重層的に見えてくるパフォーマンスはソロでこそ伝えられる部分が多いかも知れない。いつかソロコンサートに通う自分の姿が容易に想像できる。

*1:こちらの曲も編曲:大橋莉子と出ていたみたいです。