この世のもの

見たものと考えたこと

宮本佳林 LIVE TOUR ~Karing~ 於ZEPP TOKYO

gはなんなんだ。がんばりん♪もGambaringとかなのか、実は。

 

予想以上にいろいろなものを高いレベルで見せてくれた。いつの間にこんなものを作り上げていたのか、感服するしかない。

 

Juiceの曲(特に大人の事情。しかしNEXT YOUって言わなかったなそういえば)も、自由な節回しで歌って楽しそう。ふだん開けない引き出しをどんどん開けて見せてくれている感じ。

 

新曲がこんなに多いとは思わなかった。今すぐにでもアルバム出せるじゃないか。*1

難しい曲が多かった、その場で乗れる(オタ頑張る)曲もあったけれども。

 

予想外だったのはバンド編成だったことも。Juiceで全然実現していなかったのでなかなかそういうことはないと思っていた。公演数が少ないからこそできたのかもしれない。コピンク曲とか、ロマンスとか、ギターが冴えててエモーショナルにしてくれていた。

 

感極まった、とくに4箇所ほど。

 

新曲「氷点下」が素晴らしい。銀色のテレパシーと対を成すような内容。ありきたりでないメロディにあの歌声を自在に変化させつつ載せている。感情を載せきってる、演じきっている。経験がないとできないなんてことはないのだ。山崎あおいさんにはもっとどんどん曲提供してほしい。

 

バンド編成でのOnly choice(恋するハローキティの曲)。成長を随所に感じさせる感情の振り幅。

 

最高視感度。この曲を初めて聞いたときはまさか比視感度だとかを学校で勉強するようになるとは思わなかった。14歳の佳林さんを静岡駿府城公園で初めて観たのが6年半前。それから幾度か聞く機会があったが、今日のは別格だった。余裕が感じられる。表情がしっかりコピンクだった。なんていうか顔が変わらない人だ。ほんとはメイクを曲ごとに変えたかっただろうと思われる。どうしたらいいかわからなかった。ただただ震えながら泣きながら聴いていた。救ってよ、は今回も素晴らしかった。

 

アンコールの銀色のテレパシー。世界観の強固さがすごい。いつやるかなって思ってたのは見透かされてますね。嫌味ないね、ほんとうにみんな待ってたと思うから。これについてもただただ傾聴するしかなかった。

 

本編終盤の新曲、Juiceの激しめの曲を釣瓶撃ちにする流れは観ていて心配になるくらいだったけどやりきっていて感動した。ちょっと前の羽生結弦のフリー終盤みたいだった。Choice & Chanceのラストのところで声を枯らしていた(照れ笑いしていた)のが力を出し切ったことを示していた。

新曲もロックテイストが案外多め(BisHとかを作っているSCRAMBLESが編曲でした)で、本人もこういう曲調がやりたいのだな、ということがわかったのも収穫だった。力強かった。明日やろうは〜をやるとは思わなかったけど。

 

しゃべるのが苦手という佳林さんだが注意事項のVTRはお世辞抜きに面白かった。エッグ出身の4人がだらだらしてるやつ。会場も正しく笑っていたと思う。凍ってなかったよ。あの長いサイリウムどうやって調達したんだろう。

 

 

ベスト盤と新譜を同時に発表したようなライブだったので、満腹というほかない。全然消化できてない。いつものことだが、ソロでやってもあの情報量なのが恐ろしい限りだ。

 

久々のライブで、忘れていたことを思い出した。なんのために自分が生きているかということを。そして、明日も頑張ろうというよりも、なにはともあれ今日まで生きて来て良かったと思わせてくれるようなライブでした。大好きですし信奉しています。

*1:歌詞間違えまくってた、ビジョンにあるのが正解ですとの談。