この世のもの

見たものと考えたこと

TOKYO IDOL FESTIVAL 2022に於けるJuice=Juice

8月5日、Juice=Juiceが結成10年目にして初めてTokyo Idol Festvalに出演した。平日なので、仕事がある人は休んでいっているのだろうか。今回Juice=Juiceは井上さん(貴重なTIF経験者)と工藤さんがコロナ陽性になったため、6人での出演になった。ツアーも生で見たしな、などと思っていたけれども状況が変化し、3flowerの頑張りを見るためにも見ておかなければと思い、配信チケットを購入した。もたもたしているうちに配信期間が終わり、結局Juice=Juiceしか見なかったのはもったいなかったかもしれない。

 

Juice=Juiceはほぼ全員が罹患したBEYOOOOONDSの代打も含めて3ステージに登場した。翌日に同じメンバーでのツアーもあったためこれだけのための準備はさほど多くなかったとは思われるが、それにしてもただでさえ初めてのTIFで、メンバーが少ない状態というのは色々と困難だったと思う。Juice=Juiceに関していえば、応援という気持ちで見るのは久々だった。

そもそも稲場さんが卒業し、その穴を工藤さんが中心になって見事に埋めていたのが先日私が見たコンサートの感想で、また、段原さんと井上さんの2人が引っ張っているグループになったということも感じていた。存在感が日増しになっている2人が欠席というのはかなりのインパクトだったが、当然そこから見えてきたものや感じたこともあった。とりあえず言えるのは3ステージ通して歌が全く途切れなかったということで、全員の練習と集中力が素晴らしかったのだと思う。本当にお疲れさまだった。

植村さんの頼もしさ

植村さんがこんなに歌っているのはJuice=Juice史上でも初ではないだろうか。卒業したメンバーの歌割を引き継ぐことは多くないが、この状況であれば話は別で、特に今は工藤さんが担当しているプラトニック・プラネットのフェイクを歌ったところはファルセットが美しく響き、存在感が際立っていた。詳しいことはわからないが音響がいつも通りではない状況で、いつも通りの植村さんの声が聴こえていたのは経験のなせる業ではなかったか。もともとの自分の歌割とクオリティに差がないのも頼もしさのひとつだ。
最初のステージ(虹のコンキスタドールとの)ではリーダーとして司会を務めていたが、台本がごちゃごちゃになってしまったらしく混乱を招いていて、端的にひどかった。段原さんが横から強めに突っ込んでいた。

段原さんの負担が大きい

今回は加入1年のメンバーが結果的に半数の状態のパフォーマンスになり、プラトニックプラネットの初披露などをうっかり見返したりしていたのだが、段原さんのソロパートが少なくて驚く。当時は3トップが健在だったので当たり前なのだが、今となってはグループのキャリアで2番手であり、工藤さん井上さんがいないと高音から低音まで多くをカバーしないとならない。おかげで3flowerそれぞれとの組み合わせが楽しめた。そもそもあまり喉の調子も良くなさそうだったし、プレッシャーとか責任感とか感じやすい人だと思うので、心労も多かったと思う。ツアーはもっと大変だったと想像するので、お疲れさまというほかない。

松永さんがまたすごくなっている

メンバーが減ったことによってそれぞれのパートが長くなっているのが今回の良かった点で、やはりあまり短い歌割は楽しいけれども歌を楽しむというよりは曲を曲を楽しむという感じになる。Future Smileの落ちサビ?のところとか、井上さんのパートまで歌いきっていたところは格好良かった。午前中のステージから、昼、夜にかけて明らかにパフォーマンスが向上していっているのもマイペースな感じで微笑ましかった。とにかく喋らない限りは醸し出す風格というのがちょっとすごいことになっていて、当分はJuice=Juiceで君臨していってほしい。

有澤さんが仕上がってきている

今回はどういう都合か知らないけれども各々の声量が割とそのまま聴こえてくる音量に反映されている感があり、有澤さんの声の大きさがよくわかった。歌い方の癖が強すぎるのではと思うところもあるけれど、曲調によっては楽しい雰囲気が伝わってきて心強い。「ポップミュージック」のイントロに入るのが早かったのだが、それがわかってからも振り付けをやめず、松永さんに嗜められても続けていたのが恐ろしかった。この人が今後どんな武器になっていくのかが楽しみだ。

入江さんには謎の安定感がある

緊張しないタイプの人らしいので、こういう場面では強いなと思った。髪型をステージごとに変える余裕も出てきているし、表情も相変わらず良い。最後のポニーテール可愛かったし格好良かった。結構大事な場面で歌割を任されていて、しっかり歌いきっていたと思う。ダンスはもう全く周りに引けをとらなくなっているし、あんまり小柄なキャラじゃないのに江端さんと有澤さんと実は背が同じくらいなのもお得感?がある。3flowerはまだヒールが低めなので、今のJuice=Juiceだとだいぶ小さく見える。松永さんに頭をポンポンされていた時とかは同い年には見えなかった。ともあれ、入江さんにはもう少ししたらすごい爆発を見せる予感を感じる。

江端さんは今までにJuice=Juiceにいなかったタイプ

個人的には前にも書いたけれども船木さんを思い起こさせるところが多い。全力でかわいいを体現しているところとか。歌い出さないとどんな感じに声が出てくるかまだわからないところがあるので、だんだん安定してきたら本来の声の良さ(歌詞に武器とあるように)が楽しめると思う。歌詞に合わせた表情の作り方は佳林さんともまた違うパワーがあるので、ずっと見ていたくなる。3人とも、加入後の曲のパフォーマンスが圧倒的に良いのは、やはり歌った回数が全然違うからだと思うので、本当に経験すればするほど良くなりそう。入江さんや段原さんとの組み合わせが特にマッチしているように思った。全然関係ないが前髪が流れて分かれている瞬間があり、異常に可愛かったので是非検討してほしい。

セットリストが面白かった

対バンというか外のイベントで、ステージが複数あるというのはなかなかない機会だけれども、その中で昼の屋外と夜の室内で全く違う系統の曲を並べていたのが面白かった。どういうグループに見られたいかというのが伝わってくる。特に夜の「terzo」収録曲を中心にしたクールなセットリストはまたフルメンバーで聴いてみたい。

Tシャツ購入者限定ステージ

  1. 私が言う前に抱きしめなきゃね
  2. ポップミュージック

SMILE GARDEN

  1.  Fiesta! Fiesta!
  2.  POPPIN' LOVE
  3. GIRLS BE AMBITIOUS! 2022
  4.  Goal〜明日はあっちだよ〜

HOT STAGE

  1. STAGE~アガッてみな~
  2. プラトニック・プラネット
  3. Future Smile
  4. Va-Va-Voom
  5. 禁断少女
  6. 「ひとりで生きられそう」って それって ねえ、褒めているの?
  7. Magic of Love (J=J 2015Ver.) 

4.でメンバーは「ひとそれ」の準備をしていたのだが、違うイントロが流れ、そのまま歌唱していた。曲順が違ったのか歌う予定になかったのかは分からない。もしかしたら変更になったはずが変わっていなかったのかもしれない。ともあれ松永さんを筆頭にそのまま盛り上げつつ歌の準備に入り、「Va-Va-Voom」の歌い出しはすでに完璧だった。

衣装の謎が解けた

ツアーで後半に着ていた衣装がオレンジのようなピンクのような色で照明が変化していくこともあって何色なのかよくわからなかったのだが、生地が2種類あるのだとわかった。どちらも砂嵐のような柄なのだが、いわゆるピンクのものを着たメンバーとオレンジがかったサーモンピンクのようなものを着たメンバーがいる。どういう意図かはわからないけれど、もしかしたら自分の色覚の問題で他の人には全然違う色に見えているのかもしれない。

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それにしてもこの画像の江端さんと入江さん、美しい。

 

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