この世のもの

見たものと考えたこと

Hello! Project 2023 Winter 〜TWO OF US〜 チームC 於オリックス劇場

1階前方、上手寄りで見た。
Juice=Juiceを顔を立体的に感じられるくらいの距離で見たのは本当に久しぶりで、佳林さん卒業後で初めてなのは間違いない。それ以降に加入したメンバーは近くで見るのは初めてだった。来月にある大阪城ホールでのライブもあるのでTWO OF USは見なくても良いかなとも思ったりしていたが、何かここでしか見られないものが見られるということがブログ等で仄めかされていたのでチケットを買ったのだった。結果として来てよかった。

セットリスト
  1. 元年(五年)バンジージャンプ(BEYOOOOONDS) Juice=Juice+BEYOOOOONDS
  2. フレフレ・エブリデイ BEYOOOOONDS
  3. 虎視タンタ・ターン BEYOOOOONDS
  4. Hey!ビヨンダ BEYOOOOONDS
  5. 私が言う前に抱きしめなきゃね Juice=Juice
  6. ノクチルカ Juice=Juice
  7. 全部賭けてGO!! Juice=Juice
  8. 無限クライマックス(℃-ute) 植村、江端、石山、島倉、山﨑
    有澤(ヴァイオリン)、小林(ピアノ)
  9. ダンスパフォーマンス 段原、松永、岡村、平井、里吉
  10. CHOICE&CHANCE(Juice=Juice) 井上、工藤、入江、遠藤、一岡、西田、江口、高瀬、前田、清野
  11.  好きって言ってよ(Juice=Juice) BEYOOOOONDS
  12.  Never Never know~コメ派とパン派のラブウォーズ~ BEYOOOOONDS
  13. ビタミンME BEYOOOOONDS
  14. 英雄~笑って!ショパン先輩~ BEYOOOOONDS MC
  15. 眼鏡の男の子(BEYOOOOONDS) Juice=Juice
  16. 伊達じゃないよ うちの人生は Juice=Juice
  17. 銀色のテレパシー Juice=Juice
  18. 生まれたてのBaby Love Juice=Juice
  19. ポップミュージック(Juice=Juice) Juice=Juice+BEYOOOOONDS

先に見たチームCの方は両グループのメンバーが混じって歌うのは冒頭と最後の全員曲だけだったのだが、チームBではその他にもコラボレーション曲があった。

元年(五年)バンジージャンプ

セリフのところが江端さん石山さん遠藤さんに。遠藤さんは平成20年生まれ(冗談かと思ったが冷静に考えれば合ってた)、最後は石山さんはなぜか令和五年を昭和、大正、明治に換算しようとして遠藤さんが「もう2023年で良くないですかー?」と言うという実にビヨっぽい台本だった。セリフパートがJuice=Juiceになっていたのいい試みだと思った。

夢幻クライマックス

この曲のインパクトが強すぎて、ダンスパフォーマンスが割を喰っている感は否めなかった。私はなるべく事前情報入れずに観に行ったので、このようなことが起こるとは(妄想はしても)実現するとは思っていなかった。だってFuture Smileでもバイオリン生演奏はしていなかったから。しかしこの楽曲では小林さんがエレクトリックピアノを弾き、有澤さんがこれまたエレクトリックバイオリンを弾いて、それに乗せてJuice=JuiceとBEYOOOONDSの選抜メンバーが歌唱していた。バイオリンにはエレキギターっぽいエフェクトがかかっていて、それが非常に格好良かった。そしてもちろん弾いている有澤さんの佇まい。Future Smileのメイキングでも垣間見られたが、なんか完全にバイオリンとの世界に入り込んでいる感じだった。歌唱メンバーも面白い人選で、°C-uteといえばの山﨑さんも入っていたし、有澤さんが弾くならぜひ歌って欲しい石山さんも入っていて良かった。石山さんのちょっと尖ったような声のトーンは°C-uteの曲にはあっているとは朧げには思っていたが実際そうだった。結構良いところ歌っていた、「寂しい」も。有澤さんが弾いている正面に立つ場面もあったが、さすがにちょっかいをかけられるような雰囲気ではなかった。

有澤さんのサウンドは前半は間奏などに長いノイズっぽい音を入れる感じだったのが、後半にはピアノと絡みながらボーカルを支えていた。小林さんは確かSeasoningSでも弾いていたと思うが、安定していた。英雄も良かったし。
これは本当に見られて良かったし泣いた。映像でもまた見たいが、スピーカーの近くにいたこともあって久々に音を浴びた感覚もあった。

CHOICE&CHANCE

こういうことやってほしいなという期待はまず叶わないので期待しないようにしているのに今回はことごとく叶ってしまった。井上さんと清野さんといえばアプカミでのボイパ談義も印象的だったが、その2人がボイスパーカッション(もしくはヒューマンビートボックス)でコラボレーションしてくれた。最近の「Stage」じゃなくて「C&C」の方だったので迂闊にもボイパパートが始まる直前までそのことに気づかなかった。迂闊だ。井上さんが先陣を切って、清野さんと交互にボイスパーカッションを披露していた。清野さんの方は井上さんが普段やっているものとは異なってより複雑なリズムを刻んているようだった。最後は2人でしっかり揃えて歌唱に繋いでいた。2人でユニゾンするだけでこんなに迫力が出るのかという感じでちょっと新しい感覚を味わえた。有り難い時間だった。

BEYOOOOONDS含め人選はこちらも良かった(ダンスメンバー含めどの順で選んで行ったかは知りませんが)。攻撃的布陣というか。Juice=Juiceでは遠藤さんがこの曲やってるのは初めて見た。良くも悪くもバキバキというよりは優雅なダンス。「グッバイ」も担当していて、かわいかった。声援あげたい。終盤の「買って出るくらい」のキックが高くて驚いた。さすがバレエダンサー。近くで見られて良かった。

近年高木さんのパートを次々続々継承しているでお馴染みの工藤さんだが、段原さんが苦戦していた最後の「後悔がしたい」をばっちり決めていた。これはもう良いんじゃないか。

好きって言ってよ

この曲といえば「無性の愛はとうに品切れ」というところだけれども(私の中では)、山﨑さん島倉さんという非常に強力な布陣をあててくれて嬉しかった。

眼鏡の男の子

この曲をJuice=Juiceが演じるのは初めてではなく、2021年夏のイベントでも選曲されていた。その時は7人だったのだが、より人数が増えて配役に無理がなくなっている。

清野:江端
山﨑:入江
一岡:工藤
西田:有澤
島倉:植村
岡村:段原
江口:松永
高瀬:石山・遠藤

最初の工藤さんはオリジナル通りだった。入江さんが大阪弁風にセリフを言い始めたところからおかしかったが、有澤さんはセリフを忘れたのか挙動不審。そこに植村さんが「邪魔すんでー」と全くお嬢様設定無視したインサートで現れて「邪魔すんなら帰ってー」という多分新喜劇のギャグ展開になっていた。この後も有澤さんのセリフが謎でだいぶ場が荒れたところで石山遠藤ペアは普通に話すかと思いきや完全に関西アクセントで「眼鏡電車来た」と叫んだので会場が完全に笑いのモードになっていた。その後、松永さんが大阪弁で何か早口で言って周りの人は大笑いしていたのだが私には聞き取れず*1、関西に移住して初めてくらいにアウェーを感じた。その後歌唱のパートになるとさすがのカバーを見せていたのがJuice=Juiceの素晴らしさ。配役は歌割にも通じていて、ズコーとのけぞる入江さん、最後に「大したことないじゃん」と歌い上げる入江さん。素晴らしかった。成長の曲線がすごい。

BEYOOOOONDSが今でも(すべてを見たわけではないので違ったら申し訳ないが)一字一句変えずにパフォーマンスしているのに対し、変えると面白いよと提示しているようでもあり、オリジナルからの脱却ということができたのは植村さん率いる今のJuice=Juiceだからこそのことではないかと思う。もちろん大阪出身が最大勢力になったのもある。とにかく良いものを見た。

伊達じゃないよ うちの人生は

この曲はnouvelle vagueでは歌われていなかった5人曲の一つで、ここ数年で初めて見た気がする。たぶん。これがとても今のメンバーに合っていて、そもそもオリジナルメンバーがかなり若い頃の曲であるので、江端さんとか遠藤さんが今歌うと溌剌とした雰囲気にマッチするのかなと思った。
歌割が前半若手中心で、後半主力中心という感じでだんだんボルテージが上がっていく仕様になっていたのが面白かった。これはいい傾向だと思う。最後に段原さんが歌ってくれるとやっぱり締まる。

銀色のテレパシー

「この世界は捨てたもんじゃない」を歌うならこの曲も、と待たれていた方も多そうな曲だ。2021年のクリスマスイベントでは歌っていたとは言え。その時は稲場さんが歌い出しだったが、今回は植村さん。後は「あばれてっか?! ハヴアグッタイ」の再来を待つのみだ。
全体として宮本佳林トリビュートな雰囲気を湛えていて、良い宇宙空間が生じていた。松永さんとかは本当にこういう時に優しい歌い方をする。入江さんは結構苦手にするタイプの曲かもしれない。
あとは初期はやっていたけど辞めてしまったイントロのコーラスにまたチャレンジしてほしい。と思って2017年くらいの映像見返したら宮本佳林さんの存在があまりにも完璧すぎるし5人のユニゾンが美しすぎるしで亡霊になりかけた。

初めて(近くで)見たメンバーの印象

有澤さんは痩せたのか、映像で見るより実物は細いのか、細かった。顔の周りが特にそう感じたので痩せたんだと思う。正月を挟んだのにすごい。相変わらず話すと片言だが、とにかくパフォーマンスがすごいので格好良い印象が残る。

入江さんはやはり身長があまり低い印象がないので、並んでいる状態で見ると小さく感じるが、江端さんは逆に思ったより小さくない。キャラクターによる偏見ですけれども。2人とも自分をかわいく見せる表情の研究を熱心にしてるんだろうなと思うし、実際かわいい。江端さんの「手拍子お願いするで」は若干エセっぽかったけど。

3 flowerは歌に全く不安感とか頼りなさがなくなっていて、ほんとにすごい努力を三者三様にされたんだと思う。尊敬の念しかない。

石山さんは映像で見て来たままのお顔立ちで、割と客席の方をまっすぐ見るのが初期植村さんっぽい。笑顔になるとなんか周囲が明るくなったような映像効果が生じて見える。ほんとに素敵だ。

遠藤さんはアイドルには珍しいというより今まで似た人を見たことがないような独自路線の顔立ちだ。とは言え私のiPhoneは一枚だけ鞘師さんの写真を遠藤さんと認識していたので、ハロプロ顔なのは間違いない。パーツの一つ一つが鋭い、でも笑顔は柔らかくてかわいい。

あとは新人2人とも足が長くて美しく、また肌がきれい。後半の衣装は脚が出ていたので、しっかり見ることができてしまった。Juice=Juiceは長身で美脚な人の多いグループになっている。
今日もミントグリーンにしたサイリウムを振りました。BEYOOOOONDSもそのままにして振っていた、高瀬さんだ。

後は久しぶりに(近くで)見た人々

植村さんはなんかもう風格があって立っているだけで女神感がある。これがアイドル10年以上のオーラか。心の中で称賛しているとMCで噛んだり歌割飛ばしたりするので植村さんは植村さんであると思い出す。

段原さんが大人になっていてびっくりした。もう完全に人間として出来上がっていた。パフォーマンスする上での不安とかが微塵も感じられない、実際のところはどうか知らないけど。

 

帰りに売店でシングルCDを買い、久々にサイン入りポスターを手に入れた。確認したら「ひといき(宮崎さんサイン)」以来だ。今回は工藤さんのサインだった。初めて本物を見た。初期に比べて幾何学的になって進化している。


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「元年(五年)バンジージャンプ」/チームC Juice=Juice&BEYOOOOONDS(1.3 中野サンプラザ

*1:「やばいやん、ばりライバルおるし、よし道頓堀行こ!」らしいです