この世のもの

見たものと考えたこと

宮本佳林のオハコうた「夜に駆ける/YOASOBI」


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もともとの曲は相当流行っていたので、聴いたことはないが曲名は知っていた。スピッツのは「夜を駆ける」なのでカバーではないことも承知している。YOASOBIがグループであるということも分かっているが、構成メンバーは知らない。ハロプロの先輩グループに「さん」をつけるにはすっかり耳が馴染んでしまっているが、グループ名に「さん」つけるのって変だなと思う(三省堂国語辞典には同業者につけるのは戦前からあると書かれているので、私が慣れていないだけかもしれない)。

これを機に原曲も聴いてみた。DAMの音源で歌うのはカラオケっぽすぎるように思ったが、原曲に結構忠実だったと分かる。DTMっぽい。歌声はかなりオートチューンだ。そうでないパートもあるので作為的なのだと思うが。全体的には感情を抑えた歌い方で、トラックに対して音圧も低めなので聴き疲れない。それにしても歌詞の文字数が多い。一回聴いただけでは到底話が頭に入ってこない。その文字を伝えるための割にニュートラルな歌い方なのかもしれない。

それに比して佳林さんはいつも通り、情報量の多い歌い方で、相当計画的に取り組んでいる様子が伝わる。気合が入っている。歌い方としては最新シングルにも通じるものがある。コピンク・ハロプロ・ソロ活動・音楽劇という今までの経歴を無駄にせず作品に注ぎ込んでいるのが実感できるカバーだった。終盤のブレスの深さとか、タ行の発音とか、ご本人のキャリアを感じる唱法で、特に高音ではビブラートをいつもよりかけているような気がするが、原曲は別にそういうわけでもなかった。原曲を歌っている方はかなり音域が広いのではないだろうか、低音高音があまり大変そうでない。

本カバーでは途中の曲調が変わる部分を省いているのだが、そこをどう歌うかも聴いてみたい。

 

そういえばこんなこともありましたね。


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