SOLEILのちゃんとしたライブは初めて。前回が休止前最後のインストアイベントで、そのころ急に関心が高まり行ったのだった。それ以来CDを買ったり、7インチを買ったりして楽しんでいた。1枚目も2枚目も好きだけれど、その２枚の間にも歌が上手くなっていてさすが成長期。
無事志望校合格ということで、祝賀ムードの復帰ライブだった。コーラス担当でもおなじみの星野みちるさんがサプライズゲストで花束贈呈があり、ダルマにもう片方の目を入れる儀式も完了。この日のコーラスは白井真梨子さんで、低音のコーラスが男性のようでよくあってました。
それいゆさんは相変わらずチャーミングだった。インストアの数倍の長さを見て、発見も多かった。
笑顔で振り付けも多いような曲では目が細くなって漫画のような（もしくは名前のとおり、少女雑誌の表紙のような）感じ、照れがなくてアイコンになりきってる感じがいい。歌うときに唇がちょっとくちばしっぽくなるのもかわいい。
すこしセンチメンタルな曲では透き通った眼の力や、顔立ちが歌詞に説得力を増す。
グロッケン演奏するところは初めて見た。インスト曲や間奏だけでなく一部では弾き語りになるところも。上手、というか正確だった。そちらのマイクポジションのほうが私には正面だったのもあり、伏し目がちに、ちょっと唇を引き締めて演奏する姿の美しさは相当だった。右上をちらりとみる姿にもはっとさせられたり。
Are You Happy?はそれほど気に入った曲という認識でなかったけれども、ライブで見るとそれいゆさんのボーカルが枠を一歩はみ出していて、小道具の吹き出しを振り回して飛び跳ねて歌っていて、これはいいなと思った。ちょっとだけ出ない音域はライブでも出てなかった。ライブ終盤にふさわしい楽曲だった。
それ以外も、（特に歌いこまれてきたオリジナル曲は）歌の安定感が増していた。それによってアイドル性の高い声色の特性がさらに印象的になった、声の魅力がしっかり乗る歌い方と言うか。絶妙な上手さ加減になっていると思う。ストレスフリーだ。
カバー曲２曲、インストアでもやってた石野真子の恋のハッピー・デートと、高校合格を記念したハイスクールララバイ（スカアレンジ？）がほんとに楽しくて素晴らしかった。歌声もあってたし、セリフも最高にキュートでした。
どの曲か忘れたが、ときどき荒ぶる中森さんのギターが楽しかった。
あとこんなに小道具の多いライブを見たことがない、お面、傘、吹き出し、旗など。無理がなくバリエーションをつけている様が、他の要素の印象と齟齬がなくて好ましい。
新曲（メロトロンガール）はまだ印象が定まっていないけれど、ともあれ3rdアルバムが出る！ 7月！ 楽しみだ。
MCはインストアでちょっと見た感じでは、一々振り返って大人に確認、という感じに思っていたけど、大人も頼りないということが判明した。なんとも無言の多いMC。アンコール時の告知などは業を煮やしてそれいゆさんがしっかり告知していたような。小父さん2人と中学生の女の子というそのままの関係性な感じで、中森さんは最近それいゆさんがあんまり喋らなくなったと淋しそうでした。サリーさんは気持ち悪！と言われて嬉しそう。私も言われたら嬉しいだろうと思った、が。
アンコールは３人のみで、それいゆさんがドラム、思った以上にエネルギッシュで驚いた。ソロのフレーズもなかなか凝っていて面白い。表情が真剣になってアイドルというより吹奏楽部員な姿になっていた。最後2曲はボーカルもしていてすごい。かわいいし格好いい、ミュージシャンとしての才能を感じるアンコールだった。
ライブやコンサートといってもアイドルばかりになっている昨今、久々にバンド演奏というものを間近で観ることができてやはり音楽はいいなと思った。そこに乗るからこそ、歌声もさらに「生」になるのだ。
明後日から新年度、学業のため観覧活動が大幅に減ると思うけれども今年度の締めくくりに本当に栄養価の高いものを見られた。
SOLEIL「Hello, Again SOLEIL」
2019年3月30日 WWW セットリスト
01. 魔法を信じる?
02. Sweet Boy
03. 姫林檎 GO GO!
04. Baby Boo
05. 青いインクのラブレター
06. 恋のハッピー・デート
07. ハイスクールララバイ（オリジナル：イモ欽トリオ）
08. キャンディの欠片
09. キャプテン・スカーレット
10. メロトロンガール
11. 小さな泥棒
12. 夏のウインク
13. 太陽がいっぱい
14. MARINE I LOVE YOU
15. エモ色のコラソン
16. 卒業するのは少しさみしい
17. Are you happy?
18. ソレイユのテーマ
＜アンコール＞
19. ドラムセッション
20. 恋するギター
21. Pinky Fluffy
