この世のもの

見たものと考えたこと

「七分咲きの続き」レコーディング映像

レコーディング映像を見ている時が一番幸せな気がする。

無料で見られるのだから有難いが、そのためにも他で出費しているということにしよう。

リトルキャメリアンの「七分咲きのつづき」レコーディング映像が2人ずつ、2回に分けて公開されている。本当は1人ずつじっくり見たい気もするが贅沢を言ってはいけない。今回特殊なのはそもそもレコーディング後の完成音源が公開されていないことで、この曲は今はコンサートでしか聴けない。配信シングルとかになってほしいが、最近はあまりそういった動きもないので音源の発売はアルバムまで待つことになるだろうか。もしかしたらシングルのadditional trackになるかもしれないが。

真琳さんの声は初期の頃からの憂いを帯びた色彩を失わないまま安定感を増している。コンサートでもより安定してきたら嬉しい。ファルセットと地声が今ひとつ区別がつかないのは相変わらずらしい。レコーディング映像で嬉しいのはサビなどユニゾンの部分がソロで聴けることで、このサビの真琳さんは自在に声色を変えつつエモーショナルに歌っていてとても良い。今までのサビで一番好きかも知れない。八木さんはテイク1から完成度が高い。レコーディングに臨む前に相当プランを練ってきている感じがするし、他の人には出せない響きがある。今回は特にサビの高音部の力強さが良かった。

河西さんの雑味のない歌声は聴き心地が良すぎる。そこをベースに感情を載せてくるのでダイレクトに響いてくる。最初から上手かったが今はもう歌手としての風格のあるレコーディングだ。他のリトキャメもそうだが、ディレクターの抽象的な指示に対応してているのにも上達を感じる。あとは要所要所のニヤつき(よっしゃー)が見どころだ。豫風さんもかなり戦略を練ってきているので見ていて楽しい。最近の若手メンバーには珍しくやたらしゃくる癖の強い歌唱で懐かしい感じもする。リズムが苦手だったはずがもう全然問題なく、指摘もされずにできているのがすごい。あと、豫風さんはなぜか事務用の鉛筆を使っていて、しかもメモが全然字じゃないのが面白かった。羽賀さんのコメントも秀逸だった。