進化心理学で考えるというタイトルで、その説明ももちろんあるのだが、推奨される物事への姿勢は非常に穏当であった。
職業の選択
内にこもって「自分らしさ」を発見しようとしても、狩猟採集時代にふさわしい自分しか見つからない。現代社会での職業選択には役立たない。
- 様々な環境に入る
- 実際に能力を活用する方法を学ぶ
- その能力を承認してもらえるかどうか試してみる。
狩猟採集時代には集団の中で認められるかが生死に関わる問題だったので、承認されなければならないという強迫観念が今でも残っている。
情報の選択
情報が統制され、同じ情報を共有する集団では情報を選択する能力が進化してこなかった。そのため、現代でも方法をあらかじめ決めておくことが重要。
- 信頼できる人が選択する情報を、とりあえず真実だとする。
- 信頼出来そうな情報をいくつか集めておいて、状況によって使い分ける。
勇気の出し方
現代に於いて、無駄になるかもしれないことを頑張る勇気が必要なことがある。
- 本来の大きな目的を分解して、小さな目的をたくさん作る。
- 小さな目的を過小評価せずに取り組む。
生きづらさはどこから来るか―進化心理学で考える (ちくまプリマー新書)
- 作者: 石川幹人
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2012/07/01
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