この世のもの

見たものと考えたこと

さくら学院『The Road to Graduation 2018 ~Happy Valentine〜』 於マイナビBLITZ赤坂

今年度はこれがライブは最後になりそうなので、昼夜と観覧した。
昼は1000番台、夜は200番台。
昼はどうかなと思ったものの赤坂ブリッツO-EASTより見やすいなと改めて感じた。
どうにせよ遠くなるからとセンターに立ったら、視界全体にダンスフォーメーションが入ってダンスショット的な楽しみができた。
夜はかなり近くで見られた、久しぶりにさくら学院を近くで見たという感じで、小中学生の肌理の細かさというものを改めて感じた次第だった。ほんとうに生き物としての完成度と美しさというものをさくら学院は感じさせてくれる。
 
概観
セットリストは初期曲が多めで、後半に新曲があったりなかったり(あった)という構成だった。詳細は思い出せないが(たぶんFreshで教えてくれる)、最初にFLY AWAYだのMy Graduation Tossだのがあったり、チャイム、Song for Smiling、顔笑れ、School days、、FRIENDS、ベリシュビッッなどとなかなかに感情を高ぶらせ続ける曲が続いてくれていた。
アルバム曲ではまたもやMr.トロピカロリーをやってくれた。夜公演だったので、吉田さんのメガネ外したモデルウォークを堪能できた。メガネ振ってて見て見て!という感じが出ていて良かった。
そして特筆すべきはやはりバレンタインデーメドレー、かなり変化球だった。
淋しい熱帯魚Wink)吉田有友森田中 森さんが有友さんとずっとやりたかった曲らしい(なんで知ってるんだろう)。振り付けは元のもの、普段やらないダンスだったので苦戦したとのこと。特に吉田さんが真顔で取り組んでるのをみんな笑ってたとか。ひどい。ほんとに手足の長さと行き渡る神経を存分に発揮した美しいダンスだった。だいたい吉田さん見てしまった。
MajiでKoiする五秒前(広末涼子)麻生日髙新谷 これは曲が良すぎるな、最初3人が情報として入ってこなかった。これはダンスがさくら学院オリジナルだったはず。スタンドマイク(と言ってもリップシンクだと思われるけれども)を使っていて移動もありつつ、歌詞を生かした、らしい振り付けでかわいかった。新谷さんは恥ずかしかったーと言っててときめかされる。
学園天国(フィンガー5)藤平白鳥野中八木野崎 パフォーマンス委員長と歴の浅い人たちという組み合わせで、藤平さんがみんなが覚えが遅くて苦労したとのこと。曲中に叫んで指示してたとか。藤平さんの指導の的確さはFreshとかでも周知のことなので頼もしい。
本編最後に私もすっかり好きになっているFairy Taleを。前半に初期曲が多かったこともあり、最近の曲の複雑さが際立っていた。歌にしろ、振り付けにしろ。情報量が多いのでほんとうにパフォーマンスを浴びているような感覚に陥る。
アンコールではもう一つの今年度曲のCarry Onを初披露! バラードと言っていたけれども決して単調ではなく大人しくもなく、じっくり聴かせる曲ではあった。麻生日髙の歌唱にも雰囲気が合っていた。こちらの曲も輪をかけて複雑だったので詳しくは思い出せない。どんなビデオになるのか楽しみ。
夜公演ではアンコール冒頭に全員で購買部があった。全SEを口ずさんでやっていたのが微笑ましかった。紹介の行で切り込む野中さん。Tシャツもタオルも売り切れ。
グッズ紹介ということもあってか夜だけアンコールがTシャツ姿だった。そうすると背の高さ以外の体型の違いも結構目立つのもあって、制服というものがグループの印象に与える影響の大きさを感じたりもした。
 
個別の思い出
水野さんが卒業して以来、この人と言った推しがいないのだけれどもいよいよさくら学院はみんな好きだなと思った、誰を見ようか困るので近くに来た人や視界の開けた方向にいる人を見る。
中3の3人については生でパフォーマンスを見るのは最後だと思って注目した。麻生さんはなにかちょっと吹っ切れたような、気負いがとれたような爽やかさがあった。思い込みだろうけど。笑顔も初等部のような(あれ?初等部?)明るさを感じた。歌は癖がこれ以上ないほうが聞きやすいというぎりぎりの感じだけど、短いソロパートとかで音程気にせず大きな声を出しているときの声の表情が個人的には好きだ。
日髙さんはこの期に及んで歌が上手くなっている。麻生さんと2トップ的に歌割があるところが多くて、それぞれ違った強さがあって曲に力を与えている。口をキュッと結んだおどけた表情が好き。新谷さんは声が安定してきた、ちょっと金属的な細い声。感情が乗ったときにその伝わり方が群を抜いていると思う。あと、ダンスのアイドル性が高い。バキバキしていなくて、体型のちょうどよさと相俟ってなんとも言えない胸を打つかわいさがある。存在としてなかなかほかで得難いセンター感があると思っている。
2年生は4人がそれぞれ要になっている。来年度への不安を感じさせない。藤平さんが安定しすぎててちょっと目立たないくらいか。途中MCで退場していたりしたので何か体調に万全でないところがあったかもしれない。吉田さんはすごい(というか変な)気合いの入り方で、喋る時の手の動きが大仰でメンバーの笑いも誘っていた。Carry Onとか、ソロパートに食い込んでいたのが印象的だった。ダンスは目も引くし、手の形が綺麗だなーと思った。本当に何か菱形って言うのかしら。あと表情のピュアネスがすごい。有友さんは今日は髪型が大人っぽかった。右側だけ編み込んでて、左側は下ろして前髪を斜めに。結んでいないので大きく動く髪の間から見える整った顔が本当に美しかったし格好良かった。森さんはトークに変化をつけるのが上手だ。来年はトーク委員長かしら。ベリシュビッッの曲紹介してから冒頭踊りだすまでずっとへらへらしてたの圧巻だった。
野中さんと白鳥さんは近くで初めて見た。野中さんは決めたときの表情がきりっとしている。凛々しい。どうキャラクターが展開していくのか楽しみ。自己紹介が笑ってできてないのとか大物だ。トロピカロリーの最後のキメポーズでは白鳥さんの美少女振りが最高潮だった。もっと余裕が出てきて色んな表情するようになったら恐ろしい。とりあえず横顔が絵になる。
八木さんは中等部とかになったらだんだんキャラクターが出てきて面白くなるのかなーとか思っていた去年の私は愚かだった、すでに存分に実力と個性を発揮している、最近のFreshもすごいし。表情のバリエーションが往年の菊地最愛さんを彷彿とさせる多様さ。見ていてとにかく楽しい。あとMCで突然大阪弁全開になったの最高だった。クッキーが焦げた話してたけどみんな頭に入ってなかったと思う。田中さんはあっという間に背が伸びた。他にいないタイプの美少女なので、どんな表情をしていても目を引くなと思った。
野崎さんは、3DCGのアニメキャラクターみたいだ。前はちょっと振りが遅れている感じがしたけれどもそんな事もなくなり、必死そうに見えないのがすごい。絶対体力的に大変だと思うのだけれど。あの大きさで完成している。かわいかった。