キセルは数年に一度くらいライブを見に行っていて、それほど熱心に活動を追い欠けているわけでもないのだが、行くといつも良い時間を過ごしたなと思う。京都に転居したけれども今回も磔磔は売り切れており、「悪嬢転生」を見る東下りと重なったので東京で観覧した。
今回は武蔵野公会堂という小ホールで、着席してゆったり見られた。曲調にはとても合っていると思うのだが、何しろ古いホールで、ベース音で壁がビリビリ言っていた。
たまにしか見に行かないというのもあるかもしれないが、とにかくキセルはアレンジを変え続けるので、毎回新鮮な気持ちで聴ける。イントロ当てクイズのような気持ちになる時もあるが、大体わからない。
以下、雑多なメモ。
久々に聴いた曲
- ねの字
- 君と旅
- ビューティフル・デイ
- 枯れ木に花
2000年代前半の曲は、大体において大学で絵を描きながら聴いていたので、その頃のことを思い出す。iPodを買う前で、CDウォークマンで聴いていた。カナル式のイヤフォンはまだ主流ではなく、耳掛け式のを使っていた。あれは最近見かけないな。
定番の曲
- ハナレバナレ
- くちなしの丘
- ギンヤンマ
- 鮪に鰯
(この2曲で昔CDシングルになっていた)
新しい曲
今までのライブではアレンジがその時々のものになることによって、古い曲も新しい曲もシームレスに聴けるような感じがしていたが、今回は曲調も歌詞の世界もだいぶ変化してきているのだなと思うことが多かった。2人のシンプルな(というには複雑だけれど)編成になって歌詞やメロディがよりストレートに感じられたからかもしれない。ギターとベースだけの組み合わせとかもあったが、
- ドラムセットの前に座り、バスドラムを蹴りつつギターを弾く。
- ドラムメインで、ギターは録音してループでエフェクトを流す。
- ドラム+ベースの曲もあれば、枯れ木に花のように友晴さんがギター弾いた曲もあった。
- リズムボックスやテープはあまり使用していなかった。
寝言の時間だと口シンセ的なものもしていたし、ねの字などではホーミーも披露していた。
その他の曲ではホーミーをちょっと混ぜたような歌い方もしていて、オリジナルだと思った。
友晴さんは楽器の種類が増えていて、カリンバ、シェイカー(ベース弾きつつ)、いつものミュージカルソウ。あとは自作の楽器、口弓をアレンジした楽器の「失敗作」で、単弦なのだが柔らかくていい音だった。
お二人は松本と東京?でリモートでリハーサルしていた。喧嘩が多く、のべ5時間とか、それは時間の無駄だったと。
客入れBGMは、世界の2人組の曲を流していた。2人組を調べていたら日本の2人組のランキングみたいなのがあって、1位がB'z、2位がゆず、3位がコブクロ。キセルはなかった。コブクロとは昔同じステージに立ったことがあって、お父さんがコブクロの方がよかったと言ったとか。MCでお母さんの話はよく出てきたが、お父さんの話は初めて聞いた気がする。