この世のもの

見たものと考えたこと

Juice=Juice 3rdアルバム「terzo」の感想①

アルバムタイトルは英語、スペイン語と来てイタリア語です。


www.youtube.com

アルバムがいつ出るかと言うのは予想がつかないところがあるのだが、前回のアルバムからは3年半ほど経っている。1枚目から2枚目の変化というのは3人加わったというものだったが、今回は5人が卒業・脱退し、6人が加わった。梁川さんの卒業がメジャーデビュー後は初めての卒業だったのだが、それがまだ3年前のこととは信じられないほど色々あった、その到達点が今回のジャケットの9人で、眺めると改めて感慨深い。稲場さんが加入して最初のリリースが前回のアルバムで、最後のリリースがおそらくこのアルバムであると考えると、「terzo」は稲場愛香さんのJuice=Juiceでの歴史をまとめたものとも言え、そうすると禁断少女なども入れたくなる、発想が間違っているが。その稲場さんのメンバーカラーであるホットピンクと植村さんの緑がテーマカラーになっていて、ジャケットでの衣装も全てこの配色だ。植村さんに何かあるのではと邪推してしまう。ともあれ、3作を通じてジャケットに写っているのは植村さんただ1人である。

2枚組なのは今までと同様、前回の「¡Una más!」ではついていなかったディスク名称がついている。「The Best Juice 2019-2022」と「The Brand-New Juice 2022」で、1stを意識していることが分かる。1stの時はDisc1がつんくプロデュースのシングル、Disc2はつんくがプロデューサーでなくなってからのシングルとアルバム新曲だった。この時は確かアルバム新曲7曲くらいをライブツアーで一気に初披露(チクタク 私の旬は中野で先に披露) していた。無茶をする。初回盤特典でカバー曲Disc(ジャケットが驚異の1色刷でスーパーのチラシみたいだった)があって、Magic of Loveとかはこちらで聴ける。2ndは配信シングルの再録とかライブ披露曲とかがあったのでDisc2の構成がちょっと複雑で、Disc 1はシングル曲なのだが、時系列が逆順だった。今回は配信曲はないし、ライブ曲もAddtional TrackでCD化済なので分かりやすく、Disc 2には新メンバーが全曲参加している。

Disc 1

シングル曲がリリース順に並んでいるので、構成メンバーの変化も同時に味わえる。宮崎さんとか梁川さんはJuice=Juice歴代の中では歌が上手い方ではなかったけれども、やはり声が特徴的だった。特にオリジナル5人の声のバランスの中での宮崎さんの声というのは貴重だったなと改めて感じる。9. BorderlineはTRIANGROOOVEでの初披露の印象が強いので、どうしても時系列的に違和感があるけれども、収録メンバー的には間違っていない。オリジナルの録音も音源化してほしかったが、ライブ映像を見ましょう。11.続いていくSTORYから12.DOWN TOWNでの変化がやはり大きい。ここで宮本高木が抜けているので、グループとしての印象がだいぶ異なるのだが、14.プラスティック・ラブ冒頭の江端さんの印象が鮮烈で、入江さんを含めクールな声質のメンバーが増えていることで完全に雰囲気が変わったなと思わされる。それにしてもシングルにしろこのアルバムにしろ、15. Familiaと16. Future Smileの曲順は逆の方が良かったのでは…。ともあれ、ここからさらに金澤さんが卒業したDisc 2に続きます。